【レポート】みんなでつくる観察園講座（２月　雑木林・実生林）

　はじめに、桝元（ますもと）さんから「観察（かんさつ）園（えん）講座（こうざ）の意義（いぎ）、SDGsを意識（いしき）して活動（かつどう）しましょう」と題（だい）してSDGsについての話（はなし）がありました。

　SDGsには、１７のゴールと１６９のターゲット、及（およ）び２４４のグローバル指標（しひょう）が決（き）められています。

　SDGsにある、貧困（ひんこん）の改善（かいぜん）や教育（きょういく）の提供（ていきょう）、持続（じぞく）可能（かのう）な企業（きぎょう）活動（かつどう）などの社会（しゃかい）や経済（けいざい）に関（かか）わるゴールは、海（うみ）や陸（りく）の生物（せいぶつ）の豊（ゆた）かさ、水（みず）の大切（たいせつ）さや気候（きこう）変動（へんどう）への対策（たいさく）など、自然（しぜん）にかかわるゴールが基盤（きばん）となっていて、それらをないがしろにすれば、社会（しゃかい）や経済（けいざい）のゴールの達成（たっせい）すらできません。

　2018年（ねん）秋（あき）に大（おお）きな台風（たいふう）が来（こ）て、クヌギやコナラなど大（おお）きな木（き）が何本（なんぼん）も倒（たお）れました。それら倒木（とうぼく）を林内（はやしない）に置（お）いて、昆虫（こんちゅう）やキノコなどにより、分解（ぶんかい）されて土（つち）に返（かえ）っていく過程（かてい）を観察（かんさつ）できるようにしました。倒木（とうぼく）も大切（たいせつ）な教材（きょうざい）です。
　また、朽（く）ち木（き）ビオトープには、落（お）ち葉（ば）や枯（か）れ枝（えだ）をためて、虫（むし）や小（しょう）動物（どうぶつ）のゆりかごとなっています。

　次（つぎ）に、“葉（は）っぱで樹種（じゅしゅ）がわかるかな？”と題（だい）して、クイズ形式（けいしき）で参加者（さんかしゃ）の皆（みな）さんと対話（たいわ）しながら 実生（みしょう）林（りん）の樹木（じゅもく）について学（まな）びました。
　みんなで実生（みしょう）の樹木（じゅもく）を見守（みまも）っていきましょう。

１　クスノキ
２　アキニレ
３　コナラ
４　イヌビワ
５　ムクノキ
６　マグワ
７　サクラ
８　ネムノキ
９　トウネズミモチ
１０　センダン
１１　エノキ
１２　クヌギ

　次（つぎ）に、忍（しのぶ）さんから「実生（みしょう）創生（そうせい）ゾーンのなりたちについて」お話（はなし）がありました。

　雑木林（ぞうきばやし）内（ない）が踏（ふ）み固（かた）められ通路（つうろ）にされてしまったところがあり、さらに台風（たいふう）で、近（ちか）くの大（おお）きなコナラが倒（たお）れたことから、乾（かわ）いて固（かた）くなった部分（ぶぶん）を実生（みしょう）の苗（なえ）によって林（はやし）として復活（ふっかつ）させるプロジェクトです。