<イベントレポート>田んぼの四季2024~田んぼで学ぶSDGs~ ⑥ 脱穀・菰あみ
11月23日(土曜日)、「田んぼの四季2024」第6回目の講座が、なにわエコスクエアと自然体験観察園で実施されました。
今回は、脱穀から菰(こも)あみの体験と生き物探しです。
各グループに分かれて観察をしました。
講師は、大阪市エコボランティアの、野崎輝夫さん、栗山純彦さん、中谷憲一さんです。
それぞれ、全体の説明と講座の進行、菰(こも)あみ作りの実践、生き物探しの探索が担当です。
乾かしている稲束を稲架(はさ)から降ろし、脱穀機まで運び、いよいよ脱穀の体験です。
手を巻き込まれないように気をつけながら、順番に脱穀の体験をしました。
「籾摺り機(もみすりき)」で籾(もみ)から実を分離します。
籾摺り機で処理しただけではまだまだ不十分なので、実に混ざっている籾殻やくずを除ける工程が「唐箕(とうみ)」です。
ひと昔前の唐箕の機械があり、貴重な体験ができました。
最後の工程が精米です。
精米機に実を入れて“グルグル”回すと、表面が磨かれた米が順次出てきました。
ここで初めて、食べることができる「米粒」になります。
脱穀のときに残った稲藁(いなわら)をまとめて、菰づくり体験をしました。
稲藁を軽く一つかみ菰あみ機の溝に差し込み、「ひも」で編んでいきます。
菰あみ機で編み終えた「菰」を冬を迎える高木の幹に巻き、越冬する虫たちの生態を観察します。
4種類の木を指定して、菰まきをしました。
コナラ・クヌギ・サクラを来年2月に、エノキは4月に、観察する予定です。
最後は、研修室で、本日見つけることのできた生き物のお話しをききます。
観察園での虫探しでは、「クモ」の仲間を数種類見ることができました。
ハエトリグモや水面を移動して獲物を獲るクモたち、フグログモの仲間(毒クモ)も見つかりました。
肉食のカメ虫やゴミ虫の仲間もいました。
ナンキンハゼという植物については、もともと観察園にはなかったけれど、鳥が実を運んできたのではないかとのお話でした。
次回は2025年2月8日(土)の菰外し(こもはずし)です。
一年のまとめも行います。