<イベントレポート>エコボラ活動報告「サツマイモを植えよう!」

5月25日(土)に、自然体験観察園にてサツマイモの植え付け体験を実施しました。
参加者の皆様に素敵な体験をしていただこうと、大阪市エコボランティアの皆さんが事前に打ち合わせ・準備をしてくださいました。

なにわエコスクエア2階交流スペースに集合すると、まず講師の井上壽子さんの元気な挨拶でスタート。
植え付け体験の前に、サツマイモに関する豆知識や歴史を一緒に学びました。
井上さんからの「みんなビタミンって聞いたことある?」「さつまいもってめっちゃ昔から育てられていたって知ってた人?」という質問に、皆さま元気よく手を上げられていました。

サツマイモは紀元前から栽培されており、主に南米やアジアなどの暖かい地域で発展しました。
南アメリカに位置するペルーでは山脈で栽培されていたり、戦時中の日本では国会議事堂などでも栽培されていたり、様々な興味深い内容を学ぶことが出来ました。

井上さんによるレクチャーの後は、班に別れて作業開始です。前半組は植え付けから、後半組は観察園の見学から、という交代形式で行いました。

自然体験観察園の畑に到着すると、エコボランティアの皆さんがそれぞれ苗の植え方のお手本を見せてくれました。
サツマイモを効率よく収穫するには、茎を土に寝かす「斜め植え」が良いことも学べましたね。

参加者の皆さまは、エコボランティアさんと一緒に楽しく、そして一生懸命に作業をしておられました。
「スコップ持った〜?」「あ、ここ掘ってごらん!」など、沢山のコミュニケーションが行き交っていました。
植え付けが終了したら、最後にお水をかけます。
大きくなーれ、大きくなーれと愛情を込めて水やりをされていたのが、とても印象的でした。

さて、植え付けが終了したら、次は自然体験観察園の見学がスタート。
エコボランティアさんのワクワクする説明に、皆さまとても楽しそうに過ごしておられました。
鶴見緑地産のレンコンや、小さな棚田で大切に育てられているお米。
その他にも沢山の植物や生物を見ることができ、子どもたちも大喜びでした。
街中ではなかなか見かけないカモやコサギも観察することが出来ました。
いつまでも植物や生物との触れ合いを大切にするために、里山は非常に大切な存在です。
山裾でも、街の中心地でも、里山は作り出すことができます。
今回の植え付け体験と観察園ツアーで、参加者の皆さまにはその大切さを学んでいただけたかと思います。

すべての体験が終わると、交流スペースにて井上さんから最後のお話がありました。
イベントの最初に、サツマイモの歴史は長く、昔から人々の近くにある作物だというお話をしていただきましたが、今では宇宙ステーションでの栽培や宇宙食への活用が考えられています。
地球でその生命を育んできたサツマイモが、地球を飛び出して宇宙にも可能性を広げているのには、皆さまとても驚いていました。
そして、そんな可能性で溢れるサツマイモですが、実は畑でなくても自宅で簡単に栽培できる作物です。
ホームセンターなどで買えるプランターや、私たちに身近なお米の袋を使って手軽に始められます。
このイベントをきっかけに、作物を育てることが市民の皆さまにとって身近になり、ご自宅でもチャレンジしていただければと思います。

参加者の皆さまに植えていただいたサツマイモの収穫日は、令和6年 11月9日(土)です。
ぜひ、その収穫日まで成長過程を時々見にきてくださいね。