<イベントレポート> 小学生の自然体験観察園見学 

5月21日、大阪教育大学付属平野小学校2年生の子どもたちが、自然体験観察園の畑の見学にやってきました。

まず研修室で、生態系ピラミッドのお話をききます。

自然体験観察園では、土を耕す役目をするミミズや微生物はじめ、全ての生き物がお互いに支え合って生きていけるよう、農薬を使わない畑づくりをしています。
畑の作物を食べる虫たちが、もし農薬で全滅してしまったら、その虫を食べる鳥たちも生きていけませんから。

いよいよ畑の見学。
最初は、たい肥作りをしている場所でたい肥の観察です。

フカフカの土の中に、ミミズやアリなどがたくさんいました。
続いて、2mくらいに延びて花が咲いている作物のところにやってきました。
いったい何?
答えは「金時人参(きんときにんじん)」

「みんなが食べているニンジンも、ずっと育てていると、こんなふうに背が高くなり、花が咲き、タネがとれるんだよ。この畑では、こうして取ったタネをまた播いて、金時人参を育てています。」と説明がありました。

自然体験観察園では、たくさんのなにわの伝統野菜を育てています。
みんなで順番に、観察しました。

鳥飼茄子(とりかいなす)、毛馬胡瓜(けまきゅうり)、勝間南瓜(こつまなんきん)、玉造越門白瓜(たまつくりくろもんしろうり)、河内一寸空豆(かわちいっすんそらまめ) などなど。

畝には「草マルチ」がしてあります。
雑草を防ぐ役目ともに、マルチの下の土の温度をほどよく保ってくれます。
子どもたちは、草マルチに手を置いて「あったかいね」、草マルチの下に手を入れて「ひんやりするね」と確かめていました。

畑の工夫はほかにもあります。
苗が育つまであまり虫が来ないように、虫よけ行灯(あんどん)で囲っておく。

病気を防ぐ効果があると言われる、ネギやタマネギを一緒に植える。など

おかげですくすく育った、河内一寸空豆(かわちいっすんそらまめ)は本当に一寸(約3センチ)位もありそうな立派な豆でした。

子どもたちは、学校でも畑をしているとのこと。
この見学を思い出しながら、生きもののつながりを大切にする畑づくりをしてもらいたいですね。