<イベントレポート>図書館de ECO 桜の木でマイ箸をつくろう(大阪市立図書館・大阪市環境局 共催事業)
2023年8月5日(土)、大阪市立住之江図書館内の住之江会館大会議室にて、工作教室が開かれました。
20名ご参加いただきました。
講師は、NPO法人木育フォーラム理事長の米地徳行さんです。
工作の前に、まずは講師の米地さんから、日本の森林の現状と森林を豊かにするためのお話をうかがいました。
環境を守るためには、木を切ってはいけないと思い込んでいる方が多いと考えられますが、適切な伐採が必要で、手入れをしていない森はやがて環境を破壊していくことにつながるとのこと。
そのために伐採した木を有効活用することこそが、森林を守り豊かにすることにつながります。
そのような深刻なお話を、クイズや木材当てゲームをすることで、参加者の皆さんにわかりやすく、説明してくださいました。
今日は、そのような間伐材を使って、世界に一つしかないお箸を作ります。
カットされた2本の桜材をサンドペーパーで磨いて、自分だけのオリジナルのお箸を作ります。
角を残したままでもいいし、丸くけずってもいい。
皆さん熱心に自分だけのお箸を作っています。
粗い目のサンドペーパーから、どんどん細かい目のサンドペーパーに持ち替えて、最後にはとても細かい目のもので仕上げます。
次に、完成したお箸を塗装します。
クルミの実を布で包んで、てるてる坊主みたいなものにします。
それを金づちでたたいて、クルミを粉々につぶします。
油が出てくるので、布をお箸に押し付けて塗り込みます。
クルミの油が天然の塗料なのです
できあがったお箸に好きな模様や名前を、ウッドバーニング用のペンで入れていきます。
細かい作業なので、緊張しながらゆっくりペンを動かします。
桜の木は、薄い色から濃い色まで個性様々で、それぞれ素敵なマイ箸ができあがりました。