鶴見コットンプロジェクト2023  第1回

2023年5月20日(土曜日)に「鶴見コットンプロジェクト2023」第1回がなにわECOスクエア研修室にて実施されました。

この講座は2回開催され、1回目である今回は綿の苗を自然観察園の中の畑に植えるとともに、研修室では昨年できた綿を使って、糸つむぎまでの体験をします。
今回は17名(うち、子どもは7名)の方にご参加いただきました。

最初に講師の三宅恭子さんから、本日のスケジュールと綿の苗について説明がありました。
今年の苗は土に還るポットに入れられているので、ポットから苗を出さずにそのまま植えることができます。
いきいきと、濃い緑色をした元気な苗です。

さっそく外に出て、自然観察園の畑に向かい、綿の苗を植える作業を行います。


畑では3つの畝に、約20個ずつ苗を植えていきます。
まずスコップでポットが入る深さまで穴を掘って、水を注ぎ、そこにポットに入ったままの苗を置きます。
1つの畝に、等間隔で互い違いに2列になるよう置いていきます。

そして、その上に土をかぶせて、軽く押さえ、苗が大きく育つことを祈りながら、水をたっぷりあげました。
参加者の皆さんは土を触る感触を楽しみ、全員で協力しながら、順調に作業を終えることができました。

後半は、なにわECOスクエア研修室に戻り、昨年収穫した綿から種をとり、繊維をふわふわにし、糸をつむぐまでの作業を実際に体験します。

まず初めに、講師の三宅さんから、綿についてのお話がありました。
日常生活において、いろんなところでつかわれている綿ですが、「綿」と「棉」の違いや、真綿は絹であることなど、教えていただきました。

次に綿を糸につむぐまでの工程についての説明がありました。

綿繰り機を使う際の注意点や、弓やカーダーの使い方、糸のつむぎ方などを聞いてから、いざ作業の開始です。

エコボランティアの方に補助してもらいながら、綿繰り機を回して、綿の中にある種を取っていきます。
意外に大きな種がいくつも出てきます。
子どもたちも力を入れて、ハンドルを回して、種を取り出していました。

次に種を取り出した後の綿に空気を含ませ、ふわふわにする作業です。

やり方は2つあって、弓を使うか、カーダーというブラシのような器具を使うかです。
弓は弦を綿の上のあたりではじいて、空気を含ませます。
コツをつかむと、わりと短時間でふわふわの綿になっていきます。
カーダーは外国製の器具で、2つを合わせるようにもって、金属のブラシ部分に綿を何回も移動させながら、カーディング(繊維をほぐし、流れを整える)していきます。
こちらもコツをつかんで、皆さん、ふわふわに仕上げておられました。


ふわふわに仕上がった綿をそっと巻いて筒状にします。この状態を「じんき」といいます。
「じんき」から糸をつむぐ作業も、講師の指導の下、体験された方もおられました。

次回の講座では皆さんが糸をつむいで、綿糸を作ります。
そして、その糸を使って素敵なアクセサリーを作る予定です。

最後に、今日のまとめと次回(9月16日)に向けてのお話があり、コットンプロジェクト第1回は無事に終了しました。