【レポート】みんなでつくる観察園講座（８月　ため池・水路）

　８月（がつ）１日（にち）に自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）講座（こうざ）「みんなでつくる観察（かんさつ）園（えん）」を実施（じっし）しました。
　第（だい）５回（かい）のテーマは“池（いけ）・湿地（しっち）・水路（すいろ）のつながりと生息（せいそく）環境（かんきょう）について”です。

　今回（こんかい）の講師（こうし）は、大阪（おおさか）市立（しりつ）環境（かんきょう）科学（かがく）研究（けんきゅう）センターの桝元（ますもと）さんと秋（あき）田（でん）さん、そして大阪市（おおさかし）エコボランティアの中谷（なかや）さんです。

　最初（さいしょ）に、自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園内（えんない）の水（みず）の流（なが）れ方（かた）の説明（せつめい）がありました。各（かく）エリアごとに植生（しょくせい）や生息（せいそく）する生（い）き物（もの）に違（ちが）いがみられるのは、水（みず）の深（ふか）さや動（うご）き・水（みず）がその場所（ばしょ）に留（とど）まる時間（じかん）によると説明（せつめい）されました。

　次（つぎ）に、自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）に出（で）かけました。一人一人（ひとりひとり）、網（あみ）と入（い）れ物（もの）を持（も）っていきます。網（あみ）ですくうと、スジエビ・メダカ・モツゴが見（み）つかりました。

　田（た）んぼには何（なに）がいるでしょうか。ヌマガエル・トノサマガエルがいました。ヌマガエルは、イネの茎（くき）に卵（たまご）を産（う）み付（つ）けます。幼体（ようたい）（オタマジャクシ）は9月（がつ）ごろに成体（せいたい）（カエル）になります。その後（あと）、落（お）ち葉（ば）の下（した）などに潜（もぐ）り込（こ）んで越冬（えっとう）します。

　アオモンイトトンボが交尾（こうび）しています。産卵（さんらん）後（ご）は、1週間（しゅうかん）ぐらいでヤゴになり、泥（どろ）の中（なか）で越冬（えっとう）し、初夏（しょか）になると羽化（うか）し飛（と）びだちます。

　水路（すいろ）を見（み）ました。水路（すいろ）は、アメリカザリガニのお気（き）に入（い）りの場所（ばしょ）です。そこには、カワニナ（貝類（かいるい））がたくさんいました。

　なにわECOスクエア１階（かい）研修（けんしゅう）室（しつ）に戻（もど）り、採集（さいしゅう）したものを双眼（そうがん）実体（じったい）顕微鏡（けんびきょう）を使（つか）って見（み）ました。
　ヌマガエルのおなかは白（しろ）く、両脇（りょうわき）にヌマガエル線（せん）と言（い）われる特徴的（とくちょうてき）な線（せん）が見（み）られます。

　次回（じかい）は、9月（がつ）5日（にち）（土）（ど）です。場所（ばしょ）は、“野草（やそう）広場（ひろば）”です。