イベントレポート
★12月虫の日が、12月17日(土曜日)に行われました。
あいにくの雨模様の中、それでも大人4名、子供3名の方に参加いただきました。今回は、昆虫たちの冬の越し方がテーマです。
講師は、大阪市エコボランティアの西田さんです。
まずはじめに、1階の研修室で虫たちがどのような形で冬を過ごしているのかのお話がありました。
カマキリのように卵で越冬するもの、カブトムシのように幼虫で越冬するもの、アゲハチョウのようにサナギで越冬するもの、カメムシのように成虫で越冬するものなど、様々な冬の過ごし方を教わりました。
クヌギカメムシは、木の割れ目に卵を産みます。しばらくすると、ゼリー状のまくにおおわれ、そこに幼虫になるための栄養が全部集められています。卵が早く孵化するのは、天敵が少ないうちに大きくなるからだそうです。
冬になると菰を木に巻いたりします。昆虫たちは、温かな菰の間で冬を越します。
菰巻きの元来の目的は、害虫駆除のためにありました。春先に菰を外し、菰に集められた害虫を焼き払っていたのです。
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お話のあと、自然体験観察園に出て虫探しです。小雨の中でも子供たちは、はりきって出て行きました。
農事小屋の堆肥置場でカブトムシの幼虫探しです。
結局は、見つからなかったのですが、堆肥が醗酵して温かかったのをみんなで体感しました。
実生林に移動して、まずクヌギの木に菰を巻きました。春になってたくさんの虫の観察ができるのが楽しみです。
それから、以前に巻いてあった菰を外して虫の観察をしました。
中からハサミムシ、クヌギカメムシ、カタツムリなどが見つかりました。クヌギカメムシは、卵を産んでいました。
次に朽ち木を割って虫の観察をしました。
中からは、ニジゴミムシダマシ、カブトムシの幼虫、ゲジゲジなどが出てきました。
研修室に戻って今日発見した虫たちの写真をみんなで見ました。雨の寒い中でもたくさんの虫たちを見つけることが出来ました。
次の虫の日は、1月21日(土曜日)10時からです。