イベントレポート
エリア:西淀川区
【レポート】「食品ロスをなくして地球を守ろう」@大阪市立佃西小学校 11月29日AM開催
西淀川区の佃西小学校で、令和4年11月29日(火)3・4時限目に「食品ロスをなくして地球を守ろう」を開催し、5年1組29名が参加しました。
講師は、谷 美也子さん(大阪環境カウンセラー協会)です。
講座の前半は、カードゲーム「食べ残しNOゲーム」を行いました。食べ残しNOゲームは当時小学6年生が考え出して、商品化されたゲームです。
4つの班に分かれて、班ごとにゲームマスター(ゲームの指導員)の指導のもと、参加のみなさんがそれぞれお店(すし屋さん、パスタ屋さん、ラーメン屋さん、パン屋さん)のオーナーとなりお客さんの食べられる量と予算の中でお店の提供するメニュー(重さ)で食べ残しが無くなる工夫をすればオーナーの賞金が貰え、食べ残し等が多ければ罰金を支払うというものです。また参加者は、食べ残しの要因が書いてある「アクションカード」を使いながら競争相手に食べ残しが起きるかもしれないハプニングを起こしたり、自分のお店にお客さんを呼び込んだりすることもできます。
終了時に所持金が多いオーナーが勝利となるため、特に罰金(食べ残し)を出したくないための工夫を考え、制限時間いっぱいまで取り組み、楽しみながら食品ロスをなくすにはどうすればいいかを学んでいました。
後半は食品ロスの現状を先生より、分かりやすく解説、特に世界や日本での食品ロスの量が膨大であるのに、世界では10人に1人が十分な食料がないこと、日本では一人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分の量の食品を捨てている現実を聞き、「僕が食べるのに!」と生徒の声。驚きを隠せない様子でした。食べ物を無駄にしないためにどうすればいいか、講師より対話形式により児童に問いかけると、食べ残しをしない、食べれる量だけを外食で注文する、など多くの意見が聞かれました。
また、アフリカ大陸ではなぜ食べ物が少ないのかとの先生の呼びかけに、生徒は「砂漠が多いから」や「争いが多いから協力しあえないから」と見事に回答をしていました。そして、ウクライナの戦争により、食糧支援が滞り世界中が困っているという話も聞きました。
楽しい楽しい講座も最後の場面。食べ残しはしない「食べ残しNO!」と大きな声で発声し、講義を締めくくりました。「食品ロス」と地球温暖化について、身近な問題として捉え、食べ物を大切にし、一人ひとりが地球のことを考えて行動することの大切さを学び、自分に何ができるかを友達と意見を交わしながら考えを深められた講座になりました。