イベントレポート
エリア:城東区
【レポート】クレオ大阪東SDGsフェスタ「カマキリ博士の昆虫教室」
令和4年10月22日(土)11時~12時にクレオ大阪東で『カマキリ博士の昆虫教室』を開催し、18名が参加しました。
カマキリの英名「マンティス♪」ポーズから始まったこの講座。講師は、カマキリ博士こと、昆虫科学研究センターISRCの渡部宏先生です。
昆虫教室は、まず実際にカマキリを全員に触ってもらうということから始まりました。
虫が嫌いで触れない子どもも始めはいましたが、虫が得意なお子さんや、そのお父さんお母さんも触るのをみて、二巡目で魔法にかかったようにカマキリに触れあえるようになりました。
次に、昆虫クイズを実施してカマキリの体の色がどうして緑色なのか、どういう場所に生息していてなぜその場所にいるのかなど、詳しく優しく説明してくださいました。カマキリは肉食の昆虫であり、昆虫の中では生態系のトップに立つ生き物ですがカマキリよりも大きな鳥やトカゲにはかないません。また、幼虫の時はあらゆる肉食の生き物が天敵になりうるため緑色の体色が草むらの中では保護色になっています。さらに、緑色の体は獲物を捕まえる際にも非常に役に立つことを学びました。餌となるバッタなどの昆虫は草むらに生息しており、その色がカモフラージュになるため餌から認識されにくいのだとカマキリ博士が教えてくださいました。子どもたちは活発に手を挙げたり前に出たりと大盛り上がり。
また、クイズに正解したり、「おお~」とみんなが頷ける発言をした参加者には、お楽しみ箱の中から昆虫カードがプレゼントされました。
生態系の勉強の後は、危険な色「警戒色」を持つ昆虫のお話です。踏切や工事現場の看板などが黄色と黒であることとハチの体の色が同じであることには意味があると学びました。自らの体に毒があることをアピールし、天敵に襲われないようにしています。『赤・黒・黄色は危ない色』という合言葉で毒のある昆虫や危険な昆虫を学びました。
最後は「マンティス♪」のポーズで楽しい講座を締めくくりました。
アンケートでは、「わかりやすい言葉で話しがわかりやすかった。」「実際にカマキリにさわったのは初めての体験だった。百聞は一見にしかずですナ」といった感想が寄せられました。昆虫を通じて生き物全体の繋がりの大切さを、子どもも、大人も学べた有意義な講演会となりました。