★10月草木の日が、10月22日（土）に行われました。

　まず、農事（のうじ）小屋（ごや）で種取（たねとり）用（よう）に収穫（しゅうかく）した高山（たかやま）牛蒡（ごぼう）の種（たね）と根（ね）を観察（かんさつ）しました。実（み）のとげの先（さき）はカギ状（じょう）に曲（ま）がっていて服（ふく）にひっつきます。それがマジックテープの発明（はつめい）の元（もと）になっているそうです。

　次（つぎ）に、自然（しぜん）体験（たいけん）観察園（かんさつえん）の入（い）り口（ぐち）にあるセイタカアワダチソウを観察（かんさつ）しました。セイタカアワダチソウは、外来（がいらい）生物（せいぶつ）法（ほう）により要（よう）注意（ちゅうい）外来（がいらい）生物（せいぶつ）に指定（してい）されています。また、アレルギーの元（もと）と誤解（ごかい）された植物（しょくぶつ）でもあります。花粉（かふん）は、空中（くうちゅう）を浮遊（ふゆう）するのではなく虫（むし）が運（はこ）びます。

　ススキは「秋（あき）の七草（ななくさ）」のひとつです。

「萩（はぎ）の花（はな）　尾花（おばな）葛花（くずばな）　瞿麦（なでしこ）の花（はな）　姫部志（おみなえし）　また藤袴（ふじばかま）　朝顔（あさがお）の花（はな）」　（万葉集（まんようしゅう））

「秋（あき）の野（の）に　咲（さき）たる花（はな）を　指折（ゆびお）り　かき数（かず）ふれば　七種（ななくさ）の花（はな）」　（万葉集（まんようしゅう））

　秋（あき）の七草（ななくさ）は万葉集（まんようしゅう）で山上憶良（やまのうえのおくら）が読（よ）んだ上（うえ）の和歌（わか）二首（しゅ）がもとになっています。その中（なか）で、ススキは尾花（おばな）にあたります。

　春（はる）の七草（ななくさ）は食（た）べる楽（たの）しみ、秋（あき）の七草（ななくさ）は目（め）で見（み）る楽（たの）しみです。