イベントレポート
【レポート】なにわの伝統野菜を育てよう!@大阪市立味原小学校
令和4年10月14日(金)、大阪市立味原小学校4年生の児童38名を対象に「なにわの伝統野菜を育てよう!」の講座を行いました。
講師は、大阪市エコボランティアの小川 咲恵先生です。『なにわの伝統野菜』の歴史や特徴などについて、教えてもらいました。
今回の講座では、子ども達に伝統野菜を知ってほしい!興味を持ってほしい!という思いからペープサート(紙人形劇)を織り交ぜて行いました。
伝統野菜とは100年以上前から作られていた野菜ですが、それだけでは「なにわの伝統野菜」とはいえません。
➀どこで・どのようにして作られ・伝えられてきたのかがはっきりしていること。
②今でも大阪で作られている野菜であること。
この条件がそろって、初めて「なにわの伝統野菜」とよべると教えてもらいました。
しかし、私たちの生活環境や食生活が変わり、また品種改良によって新しい野菜がたくさん作られていったため、伝統野菜が消えていったのですが、それをまた復活させようという活動が始まり、消えていた野菜がまたあらわれました。
次に、その野菜たちの紹介をしていただきました。
今日種まきをする「田辺大根」は、絶滅したと言われていた野菜ですが、大阪市の品評会で発見され40年ぶりに復活した大根で、ずっと作り続けてくれていた人がいたことに驚かされました。
もう一種類種まきをする「天王寺蕪」は、江戸時代の俳人である与謝蕪村の俳句になるくらい、大阪の名物だったと教えてもらいました。
その他の野菜についても、興味深いお話をたくさんしてくださいました。
次は、外に出て待ちに待った種まきです。
今日は田辺大根と天王寺蕪の2種類をまきます。
それぞれまき方が違うため、まき方の説明もしっかり教わり、いざ運動場へ!!
田辺大根は、四角の穴の四隅に1人4粒ずつ蒔き、天王寺蕪は一本の筋にパラパラと条蒔きをしました。
子ども達は、「自分が蒔いた種が大きく育ちますように。」と願いをかけていました。
種まき終了後、講堂に戻り最後に「間引き」と「土寄せ」について説明がありました。
この作業をしていかないと、大きく育っていかないと教えてもらいました。
講座の終わりに、子ども達が感想を言ってくれました。
「伝統野菜について授業でも習ったのでタブレットでは見たことがあったが、今日は本物の勝間南瓜を見ることができて嬉しかったです。」
「大根と蕪の種の大きさが違うことを初めて知り、驚きました。本物を手で触ることができて良かったです。」
味原小学校4年生全員で育てていく伝統野菜が、大きく、たくさんできるかとても楽しみです!!