イベントレポート
【レポート】図書館 de ECO 「酸性雨って何?」@阿倍野図書館
8月8日(月)に、大阪市立阿倍野図書館で、「酸性雨って何?」というタイトルの講座を開催し、7名の小学生が参加されました。
NPO法人大阪環境カウンセラー協会から講師として上口浩幸さんと、実験をサポートしていただく谷さんと泉さんにお越しいただきました。
まず初めに、2グループに分かれて、紫キャベツを手でちぎり、約60度のお湯に15分間浸し、試薬を作ります。
試薬ができるまでの間、講師の先生から興味深いお話を伺いました。
人形が沈んでいるビーカーを見せてくださり、どうしたら助かるかみんなで考えました。塩を多く混ぜることで人形が浮かんだことで、水の持つ浮力を学びました。
続いて、水と人間、水と地球に関するクイズを出され、参加している子どもたちも頑張って積極的に答えました。
また、酸性雨が降るとどうなるかも説明いただき、森林が枯れたり、建造物のコンクリートが溶けること、文化財などに大きな影響があることを学びました。
ちなみに、酸性雨とは、pHが5.6以下の雨をさすとのことです。
15分間がアッという間に過ぎ、いよいよ実験です。
みんなで作った紫色に染まった液が、どのような色に変わるかで、水溶液の酸性・アルカリ性を調べます。
あらかじめ用意していた卵パックのうち8か所に紫キャベツの試薬を入れます、そこへ、①塩水・②レモン果汁・③重曹水・④炭酸水・⑤せっけん水・⑥クエン酸水・⑦酢・⑧アルコール消毒液をスポイトで入れ、何色に変わるかを確かめます。
酸性が強いほど、赤色に替わり、中性は紫色、アルカリ性が強いほど緑色から黄色に変わります。
レポートをご覧の皆さまも、写真の溶液(①~⑧)の性質を考えてみましょう。ただし、実験で使うアルコール消毒液などは純粋なアルコールではないので、少し違う反応を示すこともあるようです。
目の前でさまざまな色に試薬が変化するのを見て、小学生の皆さんはもちろんのこと、保護者の方からも驚きの声が上がりました。
実験の後は、酸性雨の原因と、私たちは何に気をつければよいかをみんなで考えました。
化石燃料を燃焼させることなどの人間活動が原因であり、酸性雨を防止する取組みは地球温暖化の防止にもつながることを学びました。
自分が何をすればよいか宣言をし、実践していこうという事で、参加の皆さんの意見を聞きました。
無駄な電気は使用しない、近いところは自動車に乗らない、水の出しっ放しはしないなど、貴重な意見が出、良い夏休みの自由研究になったと思います。
今後の参加された皆さんの環境に配慮した取組みが期待されます。
アンケート結果からも、資源・エネルギーを大切にする気持ちが伝わってき、また、体験できるような講座があればまた参加したいとの回答が多く寄せられ、楽しいなかにも有意義な講座とすることができました。