イベントレポート
【イベントレポート】鶴見コットンプロジェクト2022 第1回
2022年5月21日(日曜日)に「鶴見コットンプロジェクト2022」の第1回目を実施しました。
この講座は、身近な繊維であるコットン(綿)を苗から育て、収穫、糸づくり、さらに布作りまでを体験する2回連続 講座です。
参加者は11家族16名(うち、子どもは4名)の方にご参加いただきました。
講師は畿央大学非常勤講師でもあり、野草コーディネーターの三宅 恭子さんです。
「皆さんの身近なもので、綿で作られている物って何がありますか?」といきなり先生からの質問です。洋服、靴下、マスク、ハンカチ、座布団と参加者の皆さんもたくさん答えてくれました。
身近の色んなものが綿からできているお話、綿と真綿の違いについて教わりました。
次に綿の苗を観察しに、外へ出かけました。白い綿、緑の綿、茶色の綿の苗ポットが並んでいますが、今年は気温が低かったせいなのか、白い綿の種そのものが悪かったのか、特に白い綿だけはほとんど芽が出ていませんでした。
なにわECOスクエア1階研修室に戻り、次は「ワタクリ機」という昔から使われていた道具を使用して、昨年収穫した綿から種を取る体験を行いました。
ケガをしないよう、先生からしっかりと使い方を教えてもらいました。
自分の手だけではなかなか取り出しにくい綿の種を、ハンドルをグルグル回すだけで簡単に取り出せてしまう「ワタクリ機」のすごさを感じました。
きれいに種だけが取れました。「ワタクリ機」もすごいですが、昔の人々の知恵のすごさも実感しました。
この種を持って帰って、お家でも植えてみます!という参加者もいました。
次に、種が取れた綿を綿弓やハンドカーダーなどの道具で綿の中に空気を含ませ、ふわふわにしていきました。
次に、ふわふわにした綿を、つぶさないように優しくクルクルと巻きます。この巻いた状態を綿筒(じんき)と言います。
次に、綿を糸へと紡ぐ作業です。今日は、まず紡ぐ道具「紡錘車(ぼうすいしゃ)」を、ダンボールと箸を使って手作りしていきます。
今日の講座では、植物の繊維から作る糸づくりについて学び、昔から使われていた道具を実際に体験しました。短い時間のなか参加者のみなさんも熱心に頑張っておられました。
次回は、10月22日(土)13:30からです。今回作った「紡錘車(ぼうすいしゃ)」を使って糸を紡ぐところから始めます。いよいよ布作り体験です。上記の4つの中から自分が作ってみたいものを選び、自分が作った道具で紡いだ自分だけの糸を使ってお気に入りの布を作成します。