イベントレポート
★4月草木の日が、4月23日(土)に行われました。
今回は「野に咲く豌豆3姉妹」をメインテーマにしながら春の草木の観察をしました。
最初は「カラスノエンドウ」を観察。名前の由来は、豆果が黒く熟すのをカラスに見立てたと言われます。「ヤハズエンドウ」「ピーピー豆」とも言うそうです。
紅紫色の花は3姉妹では一番大きく種子も8~10個だそうです。
次は、「スズメノエンドウ」を観察しました。花は薄い白紫色で4個ほどがついていて、豆果には短毛があり種子は2個です。
少し離れた場所で「カスマグサ」を観察。名前の由来は、カラス(ノエンドウ)とスズメ(ノエンドウ)の間(マ)ということでついたようです。花は淡青紫色で葉腋から伸びた柄の先に2個つき、4個の種子が出来ていました。
カラスノエンドウ カスマグサ スズメノエンドウ
「ヤエヤマブキ」の観察
おしべが花弁に変化してめしべも退化しているので結実しない。そんなところから太田道灌の故事の「七重八重 花は咲けども 山吹の みの一つだに 無きぞ悲しき」の短歌の解説も伺いました。
畑にあった「カキドオシ」を観察
花の後、茎が垣根を通り抜けて伸びるところからの命名です。子供の癇をとる薬に使われていたので「カントリソウ」の別名も聞けました。茎や葉を揉むといい香りがします。
水田に移動して「ゲンゲ」の観察。「レンゲ」ではなく、正式には「ゲンゲ」だそうです。根に根粒があり、根粒菌が共生して空気中の窒素を固定するので緑肥として大切にされています。数本を抜いて根粒を観察しました。
「ウワミズザクラ」の観察。
新枝の先に総状花序の花を咲かせます。樹皮を傷つけるとクマリンの香りがすることや新潟ではつぼみを塩漬けにしたものを「杏仁香(アンニンゴ)」と呼び食用にされています。
ビオトープの脇にあるアケビの花を観察。
もう終わりかけで残りの数輪でしたが、雄花と雌花が一緒に見られて皆さん感動されていました。先端に雌花がつき、基部側に雄花がつく様子を確認しました。
最後は、前回花を見た「ハナノキ」の果実を見ました。雌木の花の後に果実ができていました。楓の果実のようにプロペラ状の翼がついていて、落ちている実を拾って散らすとヒラヒラと回転しながら遠くに落ちました。
なにわECOスクエアの1階研修室にもどり、クラフトを行いました。今月は端午の節句に合わせた兜の折り紙を木片に張り付けるもの。ガイドさんが手作りされたこいのぼりも付けていただき華やかな飾りが出来ました。
次回の草木の日は、5月28日(土)です。ぜひ、ご参加ください。