【レポート】地域の環境啓発講座「桜の木で作るマイ箸づくりワークショップ」@大阪市長居障がい者スポーツセンター
3月(がつ)15日(にち)(火)(か)に大阪市(おおさかし)長居(ながい)障(しょう)がい者(しゃ)スポーツセンターで、視覚(しかく)障(しょう)がい者(しゃ)と付添人(つきそいにん)を対象(たいしょう)に「桜(さくら)の木(き)で作(つく)るマイ箸(ばし)づくりワークショップ」を開催(かいさい)し、41名(めい)の方(かたが参加(さんか)されました。
講師(こうし)は、NPO法人(ほうじん)木育(もくいく)フォーラム理事(りじ)長(ちょう)の米地(よねじ)徳行のりゆき)さんです。
はじめに3択(たく)クイズを交(まじ)えた座学(ざがく)からはじまり、日本(にほん)の森林(しんりん)の広(ひろ)さは国土(こくど)の約(やく)70%を占(し)め、30年(ねん)前(まえ)とほとんど変(か)わっていないこと、また、占有(せんゆう)率(りつ)が世界(せかい)2位(い)にも関(かか)わらず、国内(こくない)の木材(もくざい)使用(しよう)料(りょう)の80%を輸入(ゆにゅう)に頼(たよ)っていることを学(まな)びました。
日本(にほん)の木(き)は多(おお)いのに使用(しよう)されないことや、人間(にんげん)が増(ふ)やしたのだから責任(せきにん)をもって手入(てい)れをしないと災害(さいがい)発生(はっせい)にもつながること等(など)お話(はなし)いただき、皆(みな)さん真剣(しんけん)に聞(き)いておられました。
座学(ざがく)の後(あと)はメインのお箸(はし)作(づく)りです。
材料(ざいりょう)の桜(さくら)の木(き)をサンドペーパーで、木目(きめ)に沿(そ)って削(けず)り、形(かたち)を整(ととの)える作業(さぎょう)の開始(かいし)です。
今回(こんかい)は視覚(しかく)障(しょう)がいをお持(も)ちの方(ほう)で、最初(さいしょ)は緊張(きんちょう)しながら作業(さぎょう)している感(かん)じでしたが、すぐに手(て)の感覚(かんかく)で形(かたち)や太(ふと)さを確認(かくにん)しながら、慣(な)れた手(て)つきでサンドペーパーで削(けず)る作業(さぎょう)をしておられました。
最後(さいご)にクルミの油(あぶら)を塗(ぬ)りこむ作業(さぎょう)です。
これをすることにより、お箸(はし)が長持(ながも)ちし、艶(つや)もでます。
艶(つや)が出(で)たお箸(はし)はとても綺麗(きれい)な色(いろ)をしていました。
作(つく)ったご本人(ほんにん)達(たち)には見(み)えなくても、とても綺麗(きれい)な色(いろ)になっていますよと、心(こころ)を込(こ)めてお伝(つた)えすると喜(よろこ)んでいただけ、ご自身(じしん)で作(つく)った世界(せかい)にひとつだけの箸(はし)ができ、皆(みな)さんとても嬉(うれ)しそうで満足(まんぞく)されている印象(いんしょう)を受(う)けました。
今回(こんかい)、参加者(さんかしゃ)の皆(みな)さんから、「楽(たの)しかった」「追加(ついか)で作(つく)る材料(ざいりょう)が欲(ほ)しい」等(など)のお言葉(ことば)を直接(ちょくせつ)いただき、スタッフにも幸福感(こうふくかん)がただよいました。