イベントレポート
【レポート】図書館 de ECO「桜の木でマイ箸をつくろう!」@阿倍野図書館
3月8日(火)に阿倍野図書館で、図書館deECO「桜の木でマイ箸をつくろう!」を開催し、10名の方が参加されました。
講師は、NPO法人木育フォーラム理事長の米地徳行さんです。
はじめにクイズを交えながら、日本の森の状況について、説明がありました。
日本の森の広さは陸地面積の70%であり、30年前と変わらないそうです。
それは、日本で使われている木の80%が外国からの輸入で、日本の木が使われなくなってきたからです。
その結果、木は切られなくなり、森に日が当たらず、草が枯れ、地面がむき出しとなり、大雨が降ると土砂崩れなどの災害の発生にもつながっています。
木材を使うこと=木を切ることで、森に日が当たり、下草など植物が生え、生きものも増え、豊かな森になることを学びました。
次にブロック型の木を使って、木の名前当てクイズをしました。
木の匂いや色、重さ、硬さを確認しながら、グループで話し合い、答えを導き出していました。
米地さんから各々の木の特徴により用途も様々であり、「適材適所」という言葉の語源にもなっているとの説明に参加者の皆さんは大きくうなづいていました。
最後に桜の木のお箸づくりのワークショップを行いました。
材料の桜の木をサンドペーパーで木目に沿って削り、形を整え、磨いてからバーニングペンで、思い思いの絵やイニシャルを描いていました。仕上げに布で包んだクルミをかなづちで叩いて出た油を塗り込み作業は終わりです。
クルミの油を塗り込むと、お箸が長持ちし、艶も出ます。もともとの桜の木の色により、お箸の色も様々で、まさに世界にひとつだけのオリジナルのマイ箸が完成しました。
桜の木のお箸づくりを通して、ものづくりの楽しさと森林の環境保全の大切さを学ぶ講座となりました。
アンケートでは、「木育の他のイベントも体験してみたい」「国産の木を使ったものを選ぶようにしたい」「何気なく使用している木のありがたさをいっぱい感じられた」などの感想をいただきました。