イベントレポート
自然の恵み~環境にやさしいせっけんをつくろう~
1月15日(土)に、鶴見区民センターで「自然の恵み~環境にやさしいせっけんをつくろう~」講座を午前・午後の2回開催しました。(※講座内容は同じです)
午前の講座は9名、午後の講座は12名にご参加いただきました。
講師は、三宅恭子さん(畿央大学非常勤講師・野草コーディネーター)です。大阪市エコボランティアの方にもスタッフとしてお手伝いいただきました。
はじめに、石けんの歴史や、合成洗剤との違いについてお話がありました。石けんは天然油脂から作られ、生活排水が海や川に流れてもすぐ分解されますが、洗剤は石油を使っているものが多く、その排水は環境に負荷がかかります。
今日つくる石けんは環境だけでなく肌にもやさしいので、顔だけでなく体、髪、食器洗いなどにも安心して使えるとお話しがありました。
石けんにビワとヨモギの野草チンキを入れるため、アレルギーのある方は使わないように、との注意がありました。
野草チンキとは、野草を洗って乾燥させた後、ホワイトリカーに付けて半年ほどねかせたものです。
野草の種類によっていろいろな効能があり、三宅先生は、ご自宅でたくさんの種類の野草チンキを作っておられるとのことです。
そして、いよいよ石けんづくりです。ビニール袋の中に、シャボン玉スノール粉せっけんと野草チンキを入れて混ぜ、手でよくこねます。粉せっけんがまとまってきたら、ラップの上に置いて、好きな形に整えます。丸や四角、ハート型や動物の形など、かわいい石けんがたくさんできました。
次に、もう一つ石けんを作りました。家に野草チンキがない場合や野草アレルギーがある人の場合です。
野草チンキの代わりに、砂糖水を入れて作りました。お好みで天然色素も数滴入れれば、カラフルな石けんもできます。
今日作った石けんはすぐには使えないので、家で十分乾燥させてから使ってくださいとお話がありました。
お土産にビワかヨモギの野草チンキと、天然塩と天然重曹で作ったボディソルトもいただきました。野草チンキは、今日作った石けん以外にも、やけど薬やうがい薬など、いろいろな使い方ができるとのことです。
石けんづくりの後に、大阪市エコボランティアの加藤さんから、水の大切さについてお話をしていただきました。
今、地球上で私達が利用できる水がどんどん減ってきていることや水質汚染問題についても触れました。
今日作った石けんは、環境に大変やさしい石けんです。この講座をとおして、私たちが普段流している洗濯や洗い物などの生活排水について、考えてほしいとお話しされました。
参加者のアンケートから、
・体にやさしい材料で作れるので、家でも作ってみたい。
・友人にも石鹸の作り方を伝えたい。
・家にある石鹸と合成洗剤を見直して、石鹸を積極的に取り入れていこうと思います。
などの感想が聞かれました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。