【レポート】幼児期指導者向け研修① 「こどものための環境教育」

12がつ23にち(木)もくに、なにわECOスクエアで、大阪おおさか市内しない就学しゅうがくまえ施設しせつ教職員きょうしょくいん対象たいしょうにした、幼児期ようじき指導者しどうしゃ研修けんしゅうだいかい実質じっしつかいだい1かい緊急事態きんきゅうじたい宣言せんげんちゅうにより延期えんき)を開催かいさいしました 。  

講師こうしは、つづき、たまご環境かんきょう教育きょういく研究所けんきゅうじょ代表だいひょう後藤ごとう 清史きよしさんです。

だいかいのテーマは、「身近みぢかなところで環境かんきょう教育きょういく」です。えん公園こうえんなど身近みぢか場所ばしょでできる環境かんきょうアクティビティを体験たいけんし、環境かんきょう教育きょういく指導者しどうしゃとして、アクティビティを体験たいけんする園児えんじたちとのかかわりかたについて理解りかいふかめました。

最初さいしょに、参加者さんかしゃに「いま気持きもち」「今日きょう目的もくてき」など、それぞれのおもいをかみいてもらいました。
そのあと、アイスブレイクのじゃんけんゲームでこころからだをほぐしたあとで、自己じこ紹介しょうかいおこないました。
 

序盤じょばんはなしなかで、おなじクマでも、絵本えほんでの登場とうじょうキャラクターと野生やせいのものでは、べているものやからだいろなど、随分ずいぶんちがうところがあるということを参加者さんかしゃあらためて認識にんしきしました。

つぎに、2種類しゅるい動物どうぶつ絵札えふだをランダムにえらび、その動物どうぶつおなじところとちがうところをしあうアクティビティをしました。
ちがところはすぐにおもいつくけれども、おなところはそれにくらべてすくないうえづきにくいと参加者さんかしゃかんじました。
 

そのあと2はんかれて、なかかくれているきものたちをつけていくアクティビティをしました。
使用しようした教材きょうざいなかには、様々さまざまむしとりなどがえがかれており、班員はんいんつけってしるしをつけたあと、2つのはん比較ひかくして確認かくにんいました。
こういったことも、幼児期ようじき環境かんきょう教育きょういくひとつの手法しゅほうであると参加者さんかしゃたちはかんっていきます。
 

午後ごごからは野外やがいでのアクティビティです。
はじめに2にん1くみになって、片方かたほうひと自分じぶん服装ふくそうなどの一部いちぶ変化へんかさせ、もう片方かたほうひとはその場面ばめんないでなにわったかてるというゲームをしました。
 

そしてすこ移動いどうして木々きぎえているところではじまったのは、紙袋かみぶくろはいっているっぱとおなものさがすといったアクティビティの体験たいけんです。
様々さまざま樹木じゅもくしげなか特徴とくちょう注意深ちゅういぶか観察かんさつしながらおなっぱをさがします。
 

ふと木々きぎ見上みあげると野鳥やちょうことができました。
写真しゃしんひだりはコゲラ、みぎはメジロ。
ひそんでいるむしたちをべにている様子ようすでした。
キツツキの仲間なかまであるコゲラは、コツコツとおとをたてて、いていました。
参加者さんかしゃはこういったうごきものをつけ観察かんさつしながら、幼児期ようじき教育きょういくのポイントのひとつとしてかんります。
 

いけおとずれました。水温すいおんひくふゆいけは、きものの活動かつどうにぶりますが、それでもきもののうごいた痕跡こんせきのこっています。後藤ごとう先生せんせいのレクチャーをけながら参加者さんかしゃ注意深ちゅういぶか観察かんさつしました。
 

つぎは2にん1くみになり、どの誘導ゆうどうされたかてるゲームを体験たいけんしました。
やりかたは、片方かたほうひとをつむってグルグルまわったあと、もう片方かたほうひとかれ足元あしもと注意ちゅういしながら誘導ゆうどうされたれたりしておぼえ、またちがうところに誘導ゆうどうされてグルグル回転かいてんしたあとけるというものです。
あしからつたわる地面じめん角度かくど感覚かんかくをつむってかん太陽たいよう位置いちれた触覚しょっかくなどを最大限さいだいげん使つかってどのだったのかてていきます。
参加者さんかしゃたのしみながら学習がくしゅうしました。
 

また、種類しゅるいによって、れたときかたさや質感しつかん温度おんどちがうことをまなびました。
 

つぎは、後藤ごとう先生せんせい準備じゅんびされた左記さき写真しゃしんのフィギュアを自然しぜんなかがたくなるようかくして、それをつけるゲームをしました。

かくがわひとは、められた範囲はんいないで、おもおもいの場所ばしょからだ一部いちぶえるようにしてフィギュアをかくしていきます。
  

写真しゃしんは、はたけにうまくかくれているライオンの様子ようす
これはさすがにつけることができなかったようです。
 

そのあと研修けんしゅうしつもどり、いろ画用紙がようし自分じぶん手形てがた足形あしがた使つかってクリスマスで定番ていばんのトナカイをつくりました。
 

写真しゃしん出来上できあがったトナカイの様子ようす
個性こせいあふれる作品さくひんに、会場かいじょうではわらいもきていました。

最後さいごは、ふりかえりをおこないました。
本日ほんじつ体験たいけんしたことをおもしながら、今後こんごについての意気込いきごみをかたりました。

参加者さんかしゃからは、「きものをつうじておなところちがところづくことを、数人すうにん意見いけんうことが、一番いちばん印象いんしょうのこっています。自分じぶんではづかなかった他者たしゃからの視点してんき、かんかたひとそれぞれであること、多様性たようせいづくことができました。」との感想かんそうをいただき、さらに「保育ほいくなかにもれていきたいとおもいました。」や、「自分じぶん保育ほいく見直みなおせるよい機会きかいともなりました。」といったように意識いしき向上こうじょうられたことから、今回こんかい幼児ようじ教育者きょういくしゃにとってつぎへとつながる大変たいへん充実じゅうじつした研修けんしゅうとなりました。