なぜ？どうして？いきもののふしぎをはっけんしよう！　第1回

　講師（こうし）は元（もと）京都光華女子大学（きょうとこうかじょしだいがく）教授（きょうじゅ）の菅井（すがい）啓之（ひろゆき）先生（せんせい）です。

　最初（さいしょ）に、なにわＥＣＯスクエアの1階（かい）研修（けんしゅう）室（しつ）でお話（はなし）を聞（き）きました。
　ものを観察（かんさつ）するときは、その名前（なまえ）が何（なに）かを知（し）ることよりも、「なぜ？不思議（ふしぎ）だな。他（ほか）のものはどうなっているのかな？」など、疑問（ぎもん）を持（も）つことが大切（たいせつ）だとお話（はなし）されました。

　数（すう）枚（まい）の葉（は）っぱを参加者（さんかしゃ）に見（み）せて、気（き）づいたことや、不思議（ふしぎ）に思（おも）うことを聞（き）きました。 葉（は）っぱをよく観察（かんさつ）してみると、葉（は）っぱの色（いろ）は、端（はし）から茶色（ちゃいろ）になっていることに気（き）づきました。

　お話（はなし）の後（あと）、自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）へ出（で）ました。「おもしろい」「きれい」「ふしぎ」と思（おも）ったものを、各自（かくじ）プラスチック容器（ようき）に集（あつ）めながら進（すす）んでいきます。外（そと）にはどんぐりがたくさん落（お）ちていました。手（て）や服（ふく）で磨（みが）くとぴかぴかに輝（かがや）くので、子（こ）どもたちは「こんなにきれいになるんだ」と驚（おどろ）いていました。

　次（つぎ）に、カタツムリを発見（はっけん）しました。カタツムリの殻（から）の入（い）り口（ぐち）には膜（まく）が張（は）っています。これは中（なか）が乾燥（かんそう）しないようにするためで、サランラップと同（おな）じ役割（やくわり）だと説明（せつめい）がありました。また、樹木（じゅもく）の年輪（ねんりん）と同（おな）じように、殻（から）のスジ模様（もよう）で成長（せいちょう）具合（ぐあい）がわかるとのことでした。

　次（つぎ）に、菅井（すがい）先生（せんせい）が葉（は）っぱをそっと横（よこ）にちぎってみました。すると、葉（は）っぱは細（ほそ）い糸（いと）でつながったままです。みんなで葉（は）っぱを手（て）に取（と）り、体験（たいけん）しました。

　他（ほか）に、目玉（めだま）のような虫（むし）こぶがたくさんついている葉（は）っぱや、キノコなども発見（はっけん）しました。

　次（つぎ）に、各自（かくじ）で気（き）に入（い）ったものを探（さが）して、一枚（いちまい）のハンカチに並（なら）べてみました。落（お）ち葉（ば）やどんぐり、木（き）の実（み）、小石（こいし）などいろいろなものが集（あつ）まりました。並（なら）べてみると、とてもきれいで、自然（しぜん）のものの美（うつく）しさを感（かん）じました。

　先生（せんせい）は、自然（しぜん）の中（なか）で面白（おもしろ）いものを見（み）つけるには、今日（きょう）のようにゆっくりと時間（じかん）をかけて観察（かんさつ）しないとなかなか見（み）ることができないとお話（はなし）されました。

　研修（けんしゅう）室（しつ）に戻（もど）り、参加者（さんかしゃ）に観察（かんさつ）の感想（かんそう）を聞（き）きました。「ねじれた変（へん）な形（かたち）のどんぐりがあった。」「どんぐりの帽子（ぼうし）（殻（かく）斗（と））から芽（め）が出（で）ていた。」「カタツムリの赤（あか）ちゃんを見（み）つけた。」など、いろいろな発見（はっけん）があったようです。