イベントレポート
「環境と健康」(大阪区民カレッジ城東校)
令和3年10月12日(火曜日)に、大阪区民カレッジ城東校の方が「環境と健康~温暖化による生活の変化について考え行動しよう~」をテーマに地球温暖化について学びました。
講師は、NPO法人地球環境市民会議(CASA)の 宮崎 学さんと、三澤 友子さんです。
はじめに、宮崎さんから「わが家でも脱炭素!?~家庭から温暖化を防止~」というお話がありました。
わが国でも、2050年までに、温室効果ガスの排出を実質ゼロにしなければなりません。
温室効果ガスの役割は、図2のように太陽の熱を地球から逃がさないようにして、地球の気温を暖かく保つことにあります。しかし、ガスが増えすぎると、図3のように気温上昇(α)が生じます。
このように地球の温暖化が進むと、人類だけでなく、すべての生き物にとって危機がやってきます。そのため、対策強化が今から叫ばれているのです。
脱炭素社会(二酸化炭素の排出を実質ゼロにした社会)の実現に向け左記のような取り組みがなされつつあります。
「脱炭素に向けて私たちはどんなことに取り組んだらいいのでしょうか。」と質問されて、お話が終わりました。
次に、三澤さんから「情報・豆知識を活かして防災と省エネ」というお話がありました。
家庭における防災を実現するには準備が大切です。
(1)身の安全の確保、いざというときに逃げる場所をあらかじめ話し合っておきます。(2)大雨・台風に備えます。(3)物の備え、いざという時の備蓄食料と持ち出し袋を準備します。(4)事前の情報収集、自分の住んでいるところの危険性を把握しておきます。
次に、家庭における省エネについて考えていきました。
家庭から出る二酸化炭素の排出量は、電力とガソリンが多く占めています。そのため、「電化機器」と「車」の省エネが重要となります。
同じ量の電気を使っても、電力会社によって二酸化炭素の排出量が大きく違います。
後の質疑応答では、この新規の電気事業者の契約についての質問が多く出ました。参加者の皆さんの関心度が最も高かったです。
世帯あたりの家電製品別の電力使用量は、電気冷蔵庫・照明器具・テレビ・エアコンの順に多くなっています。特に、これらの製品の買い替え時は、省エネ製品から選ぶことが大切です。
最後に、CASAさんが提供している「環境家計簿」の紹介がありました。
参加者の感想の一部を紹介します。
・省エネについての意識を高く持とうと思う。
・家庭の省エネがCO₂排出削減になることがよく解った。
・プラスチックごみを減らす努力をしたい。
・エアコンは取り替えたばかりなので、冷蔵庫を見直してみたいです。
・温暖化、省エネの講座について、私一人ぐらいという考えとライフスタイルを改めるところから始めたい。