イベントレポート
校内における生き物探し(佃西小学校)
令和3年7月1日(木曜日)と9月16日(木曜日)に、西淀川区にある大阪市立佃西小学校で「校内における生き物探し」講座を実施しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止から3学級中2クラスが延期され先日ようやく全学級実施することができました。
講師は、中谷憲一先生(大阪市エコボランティア)です。
はじめに、生き物探しの方法や注意について話がありました。「“ヒロヘリアオイラガ”という虫が見つかりました。ふれるといたがゆくなるので、さわらないようにしましょう。」
その後、学習園とプール横・田んぼ・ビオトープ・ジャングルジム前の4つのグループに分かれて生き物探しにでかけました。
教室にもどって、一人一人が図鑑を見ながら取ってきた生き物の名前を探します。わからないときは、講師の先生に聞きます。
次に、講師の先生から生き物のお話を聞きます。
左の写真は、この日見つけたウスバキトンボ(体長約5cm)の羽です。前翅と比べて後翅の幅がとても広いのが特徴です。
春先に、まず東南アジア・中国大陸から南日本にかけてで発生し、数回の世代交代を繰り返しながら、季節の移ろいとともに日本を北上して行きます。あまり羽ばたかず、広い翅で風を捉え、グライダーのように長時間・長距離の飛行をします。
左の写真は、コオイムシです。コオイムシは、現在では見る機会がほとんどなくなったタガメに近い種類の昆虫としても知られています。タガメに比べるとコオイムシはまだ見る機会があります。メスがオスの背中に卵を産みつける昆虫で、そのオスが卵を背に乗せている姿からコオイムシの名がつきました。
左の写真は、オンブバッタです。オンブバッタは、2種類あり、後翅を広げると赤い色のついたものはアカハネオンブバッタと言われ、外来種です。近畿地方で広がっています。
ここ佃西小学校では、在来種のオンブバッタしか見られませんでした。
子どもたちの感想を紹介します。
・虫のはねや、体のつくりがわかりました。
・カメムシは子どものときはくさいのがせなかからでるけど、おとなになってはねができるとはらからでることが分かりました。
・虫を大きく見せてくれたり、いろいろな話をしてくれたりして、わかりやすかった。