イベントレポート
なにわのでんとうやさいをそだてよう!春編 第3回
伝統野菜講座「なにわのでんとうやさいをそだてよう!」の第3回を、7月25日に開催しました。
参加者は、14名(内、子どもは7名)でした。
梅雨が明け、一気に気温が上がり、熱中症などに気を付けながら、伝統野菜のお話と地産地消の紙芝居、畑で収穫体験と金時人参の種まきなどを行いました。
今回の講師は、大阪市エコボランティアの 小川 咲恵さん です。
まずはじめに、講師の小川さんより「なにわの伝統野菜」とスーパーで売っている野菜ついてお話がありました。
\POINT!/
私たちにできることは…
・伝統野菜に関心を持とう
・地元で作られた野菜を食べよう・季節ごとに流通
→「地産地消」「身土不二」
・伝統野菜を作っている人、団体を応援しよう
・在来種、固定種を育ててみよう
※「身土不二(ふんどふじ)」…体と土(環境)は不可分(分けることが出来ない)つまり住んでいる土地の食べ物が一番身体に合っているという意味です。
つぎに、「金時人参」の話を聞きました。
江戸時代から昭和初期頃まで浪速区周辺の特産とされ「大阪人参」とも呼ばれていました。
柔らかく、甘い、香りの強い人参で、お正月のおせち料理には欠かせない材料です。
収穫時期が12月~1月で、冬場しか食べられないため、年中食べられる西洋人参の方が好まれ、生産がどんどん減っていきました。現在は香川県が主な生産地となっています。
左の画像は、なにわECOスクエアで昨年植えた金時人参を種取り用に置いておいたものです。たくさんの小さな花を咲かせた後に種ができます。
金時人参の種をじっくり観察してもらうと、ちいさな種の1つ1つにたくさんの毛が生えています。
種まきの準備として、手をすり合わせてこの毛を取っていきます。
なんで毛が生えているのかを種に触れながら考えました。
畑に出て、まずはじめに、
作物の成長観察と「玉造黒門越瓜」「服部越瓜」「毛馬胡瓜」などの収穫を行いました。
前回は、まだ花の状態だった越瓜が立派な実に成長していました。
次に、前回種まきを行った「大阪しろな」の間引きを行いました。
大きく育つように、密集している「大阪しろな」の根元をハサミで切りました。
次に、「金時人参」の種まきです。
畝にあらかじめたっぷりと水をまき、筋を掘ってからパラパラと種をまきました。
種まきのあと、土を薄くかぶせ、籾がらをのせ、たっぷり水をまきました。
人参は好光性種子のため土はうすくかけることや芽が出るまでしっかりと水をまかなければいけないことを学びました。
つぎに、前回植えた、里芋の成長を見ました。
里芋の葉を初めて見た人も多く、また大きく成長していたことに驚いてました。
今回の講座の締めくくりは、紙芝居です。
大阪市エコボランティアの加藤元樹さんと加藤薫さんによる「地産地消」のお話です。
「みんなで地産地消を広めて、環境にいい買い物をしましょう。」というメッセージを子どもにもわかりやすく伝えることができました。
次回は、8月22日(日)を予定していましたが、緊急事態宣言の発令に伴い、やむを得ず【中止】という判断になりました。「なにわのでんとうやさいを育てよう!春編」はこの回を持って終了となります。
9月から秋編を開始しますので、ぜひ、みなさまご参加をお願いします。