イベントレポート
エリア:鶴見区
★2月虫の日が、2月15日(土)に行われました。
2月15日(土)、雨が上がって天気は曇り。緑地公園内の人の往来も少なく、1回目の観察会の参加者は大人1人でしたが、2回目の観察会は大人5名、子ども4名の参加がありました。
本日はカイガラムシの観察会です。
最初に「コチニール色素という着色料をご存知でしょうか?」というボランティアガイドの質問から始まり、スライドを使ったカイガラムシの説明がありました。コチニール色素とは、食料の染色剤、口紅などの「赤色」を出すための古くから使われている天然の着色料のことで、中南米に生息する「コチニールカイガラムシ」を原料とした着色材のことです。現在でも、ハムやベーコン、蒲鉾、チョコレートなどに使用されているという説明を受け、受講者から驚きの声が上がりました。
次に、自然体験観察園で見られるタマカタカイガラムシ、ヤノネカイガラムシ、ワタフキカイガラムシ、オオワラジカイガラムシの特徴と、カイガラムシやアブラムシの排泄物を養分として繁殖する「すす病菌」(カビの一種)が、葉や枝、果実などにつくと、黒いすすが掛かった様な症状がでて、光合成が妨げられるので植物の成長に悪影響を及ぼすこと、そして、そこには必ずカイガラムシかアブラムシが寄生していると説明がありました。
このあと自然体験観察園に出てカイガラムシを観察しました。
まず、梅の木にいたタマカタカイガラムシの卵と幼虫を観察しました。天敵はアカホシテントウなのですがこの日はまだ確認できませんでした。
オオワラジカイガラムシを手にとって観察しました。大きさは5mmから1cm程度、名前のとおりワラジにそっくりです。
ヤノネカイガラムシです。この虫はミカンの木の葉に寄生します。これは雄のサナギです。
これは、ワタフキカイガラムシの雌の成虫です。オーストラリアからの外来種です。
カイガラムシはカメムシの仲間だということで、途中、クヌギカメムシの卵と幼虫を発見したので観察しました。
3月・4月・5月の虫の日は、新型コロナウィルスの感染症防止のため、中止になりました。次回の虫の日は、6月20日(土)を予定しています。開催できるかどうかは、本サイトでお知らせします。