イベントレポート 2021年03月23日 2022年03月29日 【レポート】幼児期指導者向け研修③「こどものための環境教育」 3月(がつ)16日(にち)(火)(か)に、なにわECOスクエアで大阪(おおさか)市内(しない)の就学(しゅうがく)前(まえ)施設(しせつ)教職員(きょうしょくいん)を対象(たいしょう)にした、幼児期(ようじき)指導者(しどうしゃ)向(む)け研修(けんしゅう)の第(だい)3回(かい)目(め)を開催(かいさい)しました 。 講師(こうし)は、引(ひ)き続(つづ)き、野(の)たまご環境(かんきょう)教育(きょういく)研究所(けんきゅうじょ)代表(だいひょう)の後藤(ごとう) 清史(きよし)さんです。 第(だい)3回(かい)目(め)のテーマは、「身近(みぢか)な自然(しぜん)でできる環境(かんきょう)教育(きょういく)」です。身近(みぢか)な環境(かんきょう)やそこにある自然物(しぜんぶつ)を利用(りよう)したアクティビティ体験(たいけん)を通(とお)して、単(たん)なる自然(しぜん)とのふれあい活動(かつどう)からの発展(はってん)を学(まな)びました。 最初(さいしょ)に、講師(こうし)から、WS(ワークショップ)ルールについてのお話(はなし)がありました。一日(にち)研修(けんしゅう)を受(う)けるにあたって、「一生懸命(いっしょうけんめい)、お互(たが)いを尊重(そんちょう)し、公平(こうへい)に取(と)り組(く)み、最後(さいご)は楽(たの)しむこと」との心(こころ)がけを説明(せつめい)いただきました。 その後(あと)、アイスブレイクのじゃんけんゲームで体(からだ)をほぐすとともに、参加者(さんかしゃ)同士(どうし)の緊張(きんちょう)もほぐしました。そして、自己(じこ)紹介(しょうかい)を交(まじ)えながら研修(けんしゅう)目的(もくてき)の共有(きょうゆう)を行(おこな)いました。 その後(あと)、屋外(おくがい)に出(で)ました。自然(しぜん)のなかで体験(たいけん)する、ネイチャーゲームです。二人(ふたり)一組(くみ)になり一人(ひとり)は目隠(めかく)しをします。そして、もう片方(かたほう)の人(ひと)に、周(まわ)りにある木(き)のところへ連(つ)れて行(い)ってもらいます。そこで木(き)を触(さわ)って感触(かんしょく)を覚(おぼ)えた後(あと)に、スタート地点(ちてん)まで目隠(めかく)しのまま戻(もど)って目隠(めかく)しをはずし、自分(じぶん)が触(さわ)った木(き)がどの木(き)だったかを探(さが)すゲームです。周(まわ)りには同(おな)じ種(しゅ)類(るい)の木(き)がたくさんあるので、一度(いちど)で当(あ)てるのは難(むずか)しかったようです。 小(ちい)さな子(こ)ども達(たち)に体験(たいけん)させる時(とき)は、事前(じぜん)に危険(きけん)な場所(ばしょ)がないか、毛虫(けむし)など危険(きけん)な虫(むし)がいないか、などを確認(かくにん)しておく必要(ひつよう)があることも教(おし)えていただきました。 次(つぎ)に、2つのチームに分(わ)かれボールを投(な)げるゲームなどで体(からだ)を十分(じゅうぶん)動(うご)かした後(あと)、屋内(おくない)に戻(もど)り、環境(かんきょう)教育(きょういく)の目的(もくてき)など基礎的(きそてき)なことを解説(かいせつ)していただきました。 次(つぎ)に、「昆虫(こんちゅう)の生活(せいかつ)史(し)」のアクティビティをしました。昆虫(こんちゅう)が「卵(たまご)→幼虫(ようちゅう)→さなぎ→成虫(せいちゅう)」の4つの段階(だんかい)を経(へ)て成長(せいちょう)する様子(ようす)をじゃんけんゲームを交(まじ)えて体験(たいけん)するのですが、じゃんけんに負(ま)けて、いつまで経(た)っても成虫(せいちゅう)になれない人(ひと)もいました。昆虫(こんちゅう)の成長(せいちょう)過程(かてい)が勉強(べんきょう)できて、大変(たいへん)楽(たの)しいプログラムでした。 次(つぎ)は、3人(にん)ずつのチームに分(わ)かれ、講師(こうし)があらかじめ袋(ふくろ)に入(い)れている葉(は)っぱと同(おな)じ種(しゅ)類(るい)の葉(は)っぱを探(さが)す屋外(おくがい)でのアクティビティです。葉(は)っぱの大(おお)きさや形(かたち)、手触(てざわ)りなどを手掛(てが)かりに探(さが)し、グループで相談(そうだん)しながら、意見(いけん)がまとまったところで答(こた)え合(あ)わせをしました。 そして、屋内(おくない)へ戻(もど)る途中(とちゅう)、虫(むし)が食(く)っている葉(は)っぱや昆虫(こんちゅう)のさなぎなど、生(い)き物(もの)の痕跡(こんせき)を探(さが)しながら戻(もど)りました。 次(つぎ)は、自然(しぜん)を題材(だいざい)にしたクラフトバッグづくりです。バッグの素材(そざい)となる、自分(じぶん)に合(あ)った葉(は)っぱや枝(えだ)などを探(さが)しに出(で)ました。そして、手提(てさ)げ袋(ぶくろ)に、好(す)きなように自然(しぜん)のものを貼(は)り付(つ)け、マスキングテープや色紙(しきし)なども使(つか)ってバッグを作(つく)りました。みなさん、黙々(もくもく)と自分(じぶん)のバッグづくりに集中(しゅうちゅう)していました。そして、完成(かんせい)した作品(さくひん)を見(み)て回(まわ)りました。どの作品(さくひん)も自然(しぜん)を感(かん)じられる、個性(こせい)豊(ゆた)かなバッグでした。 最後(さいご)に、3つのグループに分(わ)かれて、「園(えん)に環境(かんきょう)教育(きょういく)をどう活(い)かせるか」をテーマに園(えん)での悩(なや)み事(ごと)なども話(はな)し合(あ)ってもらいました。他(ほか)の園(えん)ではどのようにしているのか、お互(たが)い興味深(きょうみぶか)いお話(はなし)が聞(き)けたようです。参加者(さんかしゃ)同士(どうし)の良(よ)い交流(こうりゅう)になりました。 参加者(さんかしゃ)からは、「自然(しぜん)の楽(たの)しさ、おもしろさ、大切(たいせつ)さを伝(つた)える保育(ほいく)をしていきたい」「五感(ごかん)を使(つか)う遊(あそ)びを普段(ふだん)なかなかしないので取(と)り入(い)れたい」「自然(しぜん)の中(なか)で興味(きょうみ)や関心(かんしん)が持(も)てるような声掛(こえか)けや遊(あそ)び、触(さわ)り方(かた)、見(み)つけ方(かた)など勉強(べんきょう)になりました」との意見(いけん)がありました。自然(しぜん)を通(とお)しての楽(たの)しい遊(あそ)びを学(まな)んでいただけ、大変(たいへん)充実(じゅうじつ)した研修(けんしゅう)となりました。 今年度(こんねんど)の幼児期(ようじき)指導者(しどうしゃ)向(む)けは今回(こんかい)が最終回(さいしゅうかい)です。ご参加(さんか)いただいた先生方(せんせいがた)、誠(まこと)にありがとうございました。