<イベントレポート>鶴見コットンプロジェクト2024 ①

5月18日、綿づくり講座(2回連続講座)の第1回目が開催されました。

講師は大阪市エコボランティアの黒野治美さんです。
まず、綿講座を始めるにあたって、綿について説明していただきました。
「わた」という漢字は2つありますが、棉は、製品化される前の植物としてのわたを指し、綿は、綿花として摘まれ紡がれ、製品化されたものを指します。
この講座では、棉、綿の両方について学び、体験していきましょう。

今日の予定を聞いてから、4つの班ごとに自然体験観察園の畑に向かいます。
まず、棉以外に畑には何が植えてあるのか、全員で観察しました。
いろんな種類のなにわ伝統野菜を観察してから、棉を植える畝に集合しました。

今年はふたつの畝に、白い綿の苗を植えます。
参加者の皆さんは二手に分かれて、ポットから出した苗を植えていきます。
細かい作業手順を講師やエコボランティアさんに聞きながら、着実に進めていきます。
植えた後、周りに土手をつくり、ワラをかぶせて、水をまきます。
次回の講座で、綿の摘み取りをするので、それまでの成長をときどき見に来てもらえたらいいですね。

研修室に戻って、畑で気づいた質問に答えた後、昨年できた綿花を使って、種取り体験とジンキ作りをしました。
班ごとに、種取り器を使って、綿の中にある種を取っていきます。
綿繰り機を回すのは固くて、けっこう力が要りますが、小さな子ども達も頑張って回していました。
動かないよう、台をしっかり押さえて、交代しながら綿繰り機のハンドルを回します。
だんだんコツがつかめてきて、綿から固い種をうまく取り出すことができました。

次に、カーダーや弓を使って、空気を含ませ、綿をふわふわにしていきます。
糸にするためには、綿の繊維をほぐして、それらをまとめたジンキを作らなければなりません。
そのジンキから伸ばした繊維を糸繰機にかけて、糸を巻き上げていきます。
糸繰りの作業は次回行うので、今回は各班でジンキを用意するところまで行いました。