<イベントレポート>自然体験観察園見学に向けての事前授業
5月9日、大阪教育大学付属平野小学校5年生が自然体験観察園の見学を実施するにあたって、里山とは何か、鶴見緑地にある自然体験観察園とはどういう所か、などを学ぶために、前日の8日に、小学校にて事前授業を行ないました。
講師は大阪市エコボランティアの桝元慶子さんで、大きなモニター画面を見せながら、子ども達に「里山の生き物たちに会いに自然体験観察園へ行こう!」というテーマで、わかりやすくお話していただきました。
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まずは、大阪市の航空写真がモニターに示されました。
最初の大阪市全域の写真には、緑がほとんど見当たりません。
大阪城あたりには緑が見えますが、ほとんどがビルや建物です。
ズームアップしながら、鶴見緑地に近づいていくと、緑が見られ、どんどん近づくと、里山のような風景が見えてきました。
そこが、自然体験観察園です。
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里山とはなんでしょう?
山に近くて、小川もあって、ふもとに人がくらしている場所。
自然があるだけでなく、田んぼや畑、人が植えた木や作物もあり、いろんな生き物が来るところなのです。
自然体験観察園はその里山を再現した場所だと言えるでしょう。
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自然体験観察園はいろんな生き物がくらしている場所であり、生物多様性を学べる場所です。
マップを見ながら、どのような場所にどのような生き物が見られるのか、予習します。
母屋、水田、湿地、池、ため池、蓮田、畑、野草広場、実生林、雑木林と、エリアごとに詳しく説明していただきました。
今や、自然体験観察園はいろんな植物が生え、虫や鳥もやって来る、生き物にとって多様な環境になってきています。
大阪市内では見られない、在来種のカンサイタンポポや、大阪府の準絶滅危惧種であるヤスマツアメンボが見られたことも紹介していただきました。
子ども達は翌日の見学に向けて、熱心にメモをとったり、講師の先生に質問したり、大いに期待を膨らませていました。
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