大阪市、一般家庭から約3.7万トンの食ロス!
食品ロスの現状
大阪市では、一般家庭から出る普通ごみのうちの約33パーセントが生ごみであり、そのうち、いわゆる「食品ロス(手をつけていない食料品と食べ残し)」が約11パーセント(生ごみの約3割、年間約3.7万トン)もあることが確認されています。
日本の食品自給率(1国内で消費される食料のうち、どの程度が国内産でまかなわれているかを表す指標)は37%と過去最低水準になっているなかで、食品ロス量は年間612万トン。そのうち食品を製造する過程や、外食産業、販売などの事業系の食品ロス量は328万トン、食べ残しや未開封の食品を食べずに捨てるなど私たちの家庭から出る食品ロスの量も284万トンと決して少なくありません。(農林水産省・環境省「平成29年度推計」)
世界の食料廃棄量は年間約13億トンと推計されており、人が消費するために生産された3分の1が廃棄されているそうです。
食品ロスとSDGs
SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」のうち、ターゲット12.3には、食品ロス削減が掲げられており、国内においても2030年までに2000年度比で半減するという目標が定められています。
食品ロスを減らすことで、ごみの量が減り、運搬や燃焼のために使う化石燃料の使用量が減るため、地球温暖化防止につながります。
また私たち日本人は多くの食料を海外から輸入しています。捨ててしまう食べ物を減らせば、食べられなくて困っている国に回して、飢餓で苦しむ人たちを救うことができます。
家庭でも減らすことのできる食品ロス、私たちができることを考えていきましょう。
次のコラムでは、家庭でできる食品ロス削減について紹介します。