【レポート】みんなでつくる観察園講座（１月　野草広場）

　１月（がつ）９日（にち）（土）（ど）に自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）講座（こうざ）「みんなでつくる観察（かんさつ）園（えん）」を実施（じっし）しました。
　第（だい）９回（かい）のテーマは【野草（やそう）広場（ひろば）】です。今回（こんかい）は、野草（やそう）広場（ひろば）再生（さいせい）に取（と）り組（く）んでいる大阪市（おおさかし）エコボランティアの方（ほう）１２名（めい）が参加（さんか）して行（おこな）われました。
　講師（こうし）は、大阪市（おおさかし）エコボランティアの桝元（ますもと）慶子（けいこ）さんと北川（きたがわ）ちえこさんです。

　自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）は、生物（せいぶつ）多様性（たようせい）関連（かんれん）施設（しせつ）として位置（いち）づけられています。また、来園者（らいえんしゃ）が自然（しぜん）に親（した）しみ多様（たよう）な生（い）き物（もの）の関（かか）わり合（あ）いを学（まな）べる場（ば）でもあります。
　そこで、今回（こんかい）は、来園者（らいえんしゃ）に“いろいろな生（い）き物（もの）が観察（かんさつ）できること”“観察（かんさつ）園（えん）を生（い）き物（もの）でいっぱいにするために工夫（くふう）すること”“エコボランティアがその支（ささ）えとなっていること”を伝（つた）えるための看板（かんばん）を作成（さくせい）し設置（せっち）することにしました。

　ただ単（たん）に、事物（じぶつ）の案内（あんない）だけでは、看板（かんばん）とは言（い）えません。目的（もくてき）や方法（ほうほう）がイメージできるようなキーワード（メッセージ）が必要（ひつよう）です。そんなメッセージを看板（かんばん）にして立（た）てます。

　大阪市（おおさかし）エコボランティアの維持（いじ）管理（かんり）作業（さぎょう）における野草（やそう）広場（ひろば）再生（さいせい）では、次（つぎ）のことに気（き）をつけて活動（かつどう）しています。
・四季（しき）折々（おりおり）の野草（やそう）が観察（かんさつ）できる場所（ばしょ）にするために、刈（か）り込（こ）む種（たね）や草丈（くさたけ）を調節（ちょうせつ）する。
・探検（たんけん）路（みち）に沿（そ）って草（くさ）をかき分（わ）けながら、野草（やそう）だけでなく昆虫（こんちゅう）など様々（さまざま）な生（い）き物（もの）が観察（かんさつ）できるようにする。
・急激（きゅうげき）な環境（かんきょう）変化（へんか）を引（ひ）き起（お）こすような全域（ぜんいき）の刈（か）り込（こ）みはしない。

　維持（いじ）管理（かんり）のポリシーが共有（きょうゆう）できたところで、看板（かんばん）づくりを始（はじ）めました。
①メッセージをパウチします。
②パウチしたメッセージをボードの両面（りょうめん）テープで貼（は）り付（つ）けます。
③メッセージは表面（ひょうめん）・裏面（りめん）ともに貼（は）り、しっかりと空気（くうき）を抜（ぬ）きます。

　次（つぎ）に、野草（やそう）広場（ひろば）に出（で）て看板（かんばん）を設置（せっち）しました。
①看板（かんばん）が見（み）えやすいようにフィールドを整（ととの）え穴（あな）を掘（ほ）ります。
②かけやでしっかりと打（う）ち込（こ）みます。

　探検（たんけん）路（みち）の入（い）り口（ぐち）は１か所（しょ）です。杭（くい）とロープに沿（そ）って一方（いっぽう）通行（つうこう）で歩（ある）きます。

　全部（ぜんぶ）で１１本（ほん）の看板（かんばん）が立（た）ちました。看板（かんばん）には次（つぎ）のようなメッセージがあります。
・探検（たんけん）路外（ろがい）へは踏（ふ）み込（こ）まないでください。
・野草（やそう）は抜（ぬ）き取（と）ったりしないでください。
・野草（やそう）広場（ひろば）は学習（がくしゅう）の場（ば）です。
・斜面（しゃめん）を駆（か）け下（お）りないでね。

　参加者（さんかしゃ）のアンケートから一部（いちぶ）を紹介（しょうかい）します。
「野草（やそう）広場（ひろば）の全体（ぜんたい）コンセプトをふまえて看板（かんばん）設置（せっち）ができた。」
「SDGｓのことも学（まな）べて有意義（ゆういぎ）でした。」
「植物（しょくぶつ）の名前（なまえ）をもっと覚（おぼ）えたい。」
「野草（やそう）広場（ひろば）、実生（みしょう）林（りん）等（など）の管理（かんり）方法（ほうほう）を順序（じゅんじょ）だてて知（し）ることができた。」

　次回（じかい）は、２月（がつ）６日（にち）（土）（ど）、場所（ばしょ）は“実生（みしょう）林（りん）・雑木林（ぞうきばやし）“です。

※　２月（がつ）６日（にち）は、新型（しんがた）コロナウイルス感染症（かんせんしょう）拡大（かくだい）防止（ぼうし）のため、オンラインで講座（こうざ）を開催（かいさい）します。