未来のための環境塾 EXPO2025グリーンビジョンからその先へ

シンポジウム EXPO2025グリーンビジョンからその先へ

1月16日(木曜日)、大阪大学中之島センター10階の佐治敬三メモリアルホールにおいて、シンポジウム「EXPO2025グリーンビジョンからその先へ」開催されました。

まず、第1部は基調講演として、堂目卓生氏より「EXPO2025からその先へ~すべてのいのちが輝く地球を目指して~」と題した講演をしていただきました。
近代社会において、アダム・スミス、J.S.ミルやアマルティア・センら、経済学者がめざしたさまざまな社会についてお聞きし、それら近代の社会観を超えて、目指すべき社会について提言していただきました。
そして、すべてのいのち輝く未来社会実現を目指す「いのち会議」と「いのち宣言」を起点にその未来を実現する指針を示していただきました。

次に第2部として、未来のための環境塾成果発表がありました。
8月の連続セミナーから始まり、ポスター、デジタルサイネージ、SNS発信用動画、ナッジ、ゲームと5つのグループで啓発ツール制作と啓発活動をしてきました。
何度もミーティングを重ねてツール制作を行い、発信や、啓発活動につなげたのです。
どのチームも限られた時間の中でとは思えないくらい、完成度の高い作品ができ上っており、さらに、目に見える成果だけでなく、活動を通して学んだことや今後活かしていきたい抱負なども語られました。


学生や若い世代からの成果発表を受けて、企業からもメッセージをいただきました。
(株)エフピコのサステナビリティ推進室の若林大介氏、ニシオホールディングス(株)広報室長の西垣内渉氏、浜田化学(株)代表取締役社長の岡野嘉一氏から、成果発表への講評とエールをいただきました。
また、日経SDGs経営大賞「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞した企業から特別メッセージとして、(株)島津製作所のシニアマネージャーの坂ノ下健氏からもお話をしていただきました。

第3部はパネルディスカッション「プラネタリーヘルス時代の我々がなすべきこと」です。
モデレーターは田和正裕氏(大阪大学社会ソリューションイニシアティブ教授)、パネリストは大塚耕司氏(大阪公立大学学長補佐、教授)、仁連孝昭氏(長浜バイオ大学理事長)、伊藤陽希氏((株)CSK取締役副社長)の方々です。
それぞれの立場から、学生への期待やアドバイスなどをお話いただき、最後にモデレーターの田和氏にこれからの取り組みや展望について論点をまとめていただきました。

最後は、未来のための環境塾の修了証書授与です。
8月から始まった環境塾のさまざまな活動(セミナー、ツール制作ミーティング、啓発企画の実践、シンポジウムなど)に継続して取り組んできた環境塾生に対して、大阪市環境局の駒谷弥生氏から修了証書が渡されました。
授与式の後、駒谷氏に閉会の挨拶をしていただき、環境塾のすべてのプログラムが終了しました。