＜レポート＞鶴見コットンプロジェクト2020　第3回

　はじめに、自然（しぜん）体験（たいけん）観察（かんさつ）園（えん）で棉（わた）の花（はな）やコットンボールがどのように生（な）っているかや収穫（しゅうかく）方法（ほうほう）について説明（せつめい）をありました。

　お話（はなし）を聞（き）いた後（あと）は、早速（さっそく）収穫（しゅうかく）です。 白（しろ）、茶（ちゃ）、緑（みどり）の3種類（しゅるい）の綿（わた）を自分（じぶん）の手（て）で取（と）り、どのような感触（かんしょく）か、どんなふうに生（な）っているのか観察（かんさつ）しながら収穫（しゅうかく）を行（おこな）いました。

　また、食（た）べれる草（くさ）として、農事（のうじ）小屋（こや）横（よこ）に生（は）えていた「スベリヒユ」の紹介（しょうかい）や、古代人（こだいじん）の衣服（いふく）にもなった「カラムシ」の説明（せつめい）もありました。

　工作（こうさく）の次（つぎ）は、先（さき）ほど収穫（しゅうかく）した綿（わた）を糸（いと）にする一連（いちれん）を流（なが）れの体験（たいけん）しました。
　まず、前回（ぜんかい）も行（い）った「種取（たねと）り機（き）」を使（つか）った種取（たねと）りの体験（たいけん）です。この作業（さぎょう）で、種（たね）と綿毛（わたげ）とを分（わ）けます。

　次（つぎ）に、綿毛（わたげ）を「綿弓（わたゆみ）」や「ハンドカーダー」を使（つか）ってふわふわにします。
　このふわふわにする作業（さぎょう）が十分（じゅうぶん）でないと次（つぎ）の糸（いと）つむぎの時（とき）にうまくいかないのでとても重要（じゅうよう）です。

　最後（さいご）に、「チャルカ」という糸（いと）をつむぐ機械（きかい）で、ふわふわにした綿（わた）を糸（いと）にしていきました。
　綿（わた）を友達（ともだち）と思（おも）い、優（やさ）しく持（も）ちながら糸（いと）にするのですが、子（こ）どもも大人（おとな）も悪戦苦闘（あくせんくとう）。50㎝の糸（いと）を作（つく）るのも大変（たいへん）です。

　100円（えん）ショップに行（い）けば、たくさんの綿（わた）100%商品（しょうひん）が並（なら）んでいます。
　100円（えん）だからと、簡単（かんたん）に使（つか）い捨（す）てるのではなく、これらを作（つく）るのにどれほどの綿（わた）や労力（ろうりょく）が必要（ひつよう）かを考（かんが）え、物（もの）を大切（たいせつ）に、そして綿（わた）を育（そだ）てる環境（かんきょう）をいかに守（まも）るのかを学（まな）ぶ講座（こうざ）となりました。