<レポート>鶴見緑地はビオトープ 第2回

 ビオトープ講座こうざだいかいが、9がつにち(日)にち実施じっしされ、9めいほう参加さんかしました。講師こうしは、名古屋大学なごやだいがく大学院だいがくいん環境かんきょうがく研究けんきゅう教授きょうじゅ夏原なつはら 由博よしひろ先生せんせいです。


 本日ほんじつのテーマは、「ビオトープの基礎きそ」です。ビオトープとはなにか、どんなビオトープをつくるべきかについてかんがえます。

 かつて鶴見つるみには蓮田はすだひろがっていました。明治時代めいじじだいには、「鶴見つるみレンコン」とばれていました。
 いまでは、蓮田はすだはみかけなくなりましたが、自然しぜん体験たいけん観察かんさつえんには、蓮田はすだがビオトープとしてのこされています。

 水田すいでん環境かんきょうは、周期的しゅうきてき変化へんかがあるので、ものみかにしやすいです。
 アキアカネなどのアカトンボぞくは、稲刈いねかんぼで産卵さんらんをします。孵化ふかしたヤゴはどろなか越冬えっとうし、翌年よくねん、サナギになり羽化うかします。なつ平地へいちあつさをざと山林さんりんたかやまき、あきにまたもどってきます。

 ビオトープづくりでけておきたいこととしてつぎのことがあります。

 ビオトープは、自然しぜんのままにしておくと樹木じゅもくびて日照にっしょう風通かぜとおしに問題もんだいてきます。そのため、保全ほぜん管理かんり必要ひつようとなってきます。日常的にちじょうてきなものとして、伐採ばっさい除草じょそう外来種がいらいしゅ除去じょきょ客土きゃくどなどがあげられます。

 これら保全ほぜん活動かつどうには様々さまざま課題かだい発生はっせいしています。
 なかでも人材じんざい不足ぶそく資金しきん不足ぶそく深刻しんこくです。とくに、総合的そうごうてき判断はんだんをくだすリーダーがいないことが一ばんなやみとなっています。
 ここ自然しぜん体験たいけん観察かんさつえんでは、大阪市おおさかしエコボランティアによる維持いじ管理かんり作業さぎょうとおして、こうした人材じんざい育成いくせいつとめられています。

 2かい受講じゅこうとおして、参加者さんかしゃからつぎのような感想かんそうせられました。
色々いろいろ生物せいぶつとおして、どのような環境かんきょうつくっていくのがよいのかを具体的ぐたいてきはなしをしていただきよくわかった。
はやくビオトープ(んぼAの湿地しっち)が完成かんせいすることをねがっています。
〇ビオトープの管理かんり苦労くろうがよくわかった。いろんなビオトープをめぐってみたいです。