<レポート>鶴見緑地はビオトープ 第1回

 ビオトープ講座こうざだいかいが、8がつ23にち(日)にち実施じっしされ、11めいほう参加さんかしました。講師こうしは、昨年さくねんつづき、名古屋大学なごやだいがく大学院だいがくいん環境かんきょうがく研究けんきゅう教授きょうじゅ夏原なつはら 由博よしひろ先生せんせいです。
 本日ほんじつのテーマは、「わたしたちのくらしと生物せいぶつ多様性たようせい」です。

 ビオトープ(Biotop)とは、bioいのち)と topos(場所ばしょ)というギリシャぎりしゃからの造語ぞうごで、もの生息せいそくする空間くうかん意味いみする言葉ことばです。
 環境かんきょう汚染おせん乱獲らんかくおよ外来種がいらいしゅ繁殖はんしょく原因げんいんとして環境かんきょう破壊はかいされていきます。そういったうしなわれた自然しぜん回復かいふくするのが、ビオトープの目的もくてきになっています。

 自然しぜん生態系せいたいけい管理かんりあやまれば、生態系せいたいけいサービスの劣化れっかまねきます。過去かこには、スズメがたなつものものべるのをふせごうとして大々的だいだいてき駆除くじょしたため、スズメがべていたむし大発生だいはっせいしてしまうということがおきました。

 日本にほん自然しぜん環境かんきょう特徴とくちょうとして、一ねんかん寒暖かんだんおおきいことと、降水こうすいりょうおおさがあげられます。
 そのため、左図さずのように多様たよう潜在せんざい自然しぜん植生しょくせいゆうしています。

 植物しょくぶつ群落ぐんらく時間じかん経過けいかともなって変化へんかしていく現象げんしょうのことを“植生しょくせい遷移せんい”とよんでいます。
 ビオトープづくりはこの遷移せんい見極みきわめることが大切たいせつです。

 次回じかいは、9がつ6にち(日)にち「ビオトープの基礎きそ」です。