【レポート】「淀川の歴史・生物多様性・暮らしと防災　第1回　淀川歴史探訪～大改修と副産物～」＠旭区民センター

　旭区（あさひく）の旭（あさひ）区民（くみん）センターで8月（がつ）15日（にち）に「淀川（よどがわ）の歴史（れきし）・生物（せいぶつ）多様性（たようせい）・暮（く）らしと防災（ぼうさい）」を開催（かいさい）し、39名（めい）が参加（さんか）しました。

　第（だい）1回（かい）となる今回（こんかい）は「淀川（よどがわ）歴史（れきし）探訪（たんぼう）～大改修（だいかいしゅう）と副産物（ふくさんぶつ）～」をテーマに、河合（かわい）典彦（のりひこ）さん（国土交通省（こくどこうつうしょう） 淀川（よどがわ）環境（かんきょう）委員会（いいんかい） 委員（いいん））に講義（こうぎ）いただきました。

　まずは現在（げんざい）の淀川（よどがわ）の基礎的（きそてき）な情報（じょうほう）をご講義（こうぎ）いただきました。琵琶湖（びわこ）は世界（せかい）有数（ゆうすう）の古代（こだい）湖（みずうみ）で固有種（こゆうしゅ）が多（おお）く生息（せいそく）しているという話（はなし）から、そこを流（なが）れ出（で）る宇治川（うじかわ）、そして桂川（けいせん）、木津川（きづがわ）、三川（みかわ）が合流（ごうりゅう）して淀川（よどがわ）に、干拓（かんたく）されて消失（しょうしつ）した巨椋（おぐら）池（いけ）の話（はなし）、なかなか知（し）る機会（きかい）の少（すく）ない情報（じょうほう）に、参加者（さんかしゃ）は聞（き）き入（い）ります。

　そして順（じゅん）に歴史（れきし）についてのお話（はなし）が続（つづ）きます。圓山（えんざん）應（おう）擧（あが）をはじめとする沢山（たくさん）の淀川（よどがわ）にまつわる絵図（えず）の紹介（しょうかい）、淀川（よどがわ）に関（かか）わった外国人（がいこくじん）の功績（こうせき）の紹介（しょうかい）、それによって変（か）わった淀川（よどがわ）の治水（ちすい）や利水（りすい）。多（おお）くの写真（しゃしん）データや300枚（まい）を超（こ）えるスライドで先生（せんせい）の経験（けいけん）も交（まじ）えながら分（わ）かりやすくご解説（かいせつ）いただき、あまり知（し）る機会（きかい）の少（すく）ない淀川（よどがわ）の歴史（れきし）のお話（はなし）＝自分（じぶん）たちの住（す）む郷土（きょうど）をより一層（いっそう）理解（りかい）できる講義（こうぎ）内容（ないよう）に、参加者（さんかしゃ）の皆（みな）さんは終始（しゅうし）、静（しず）かに耳（みみ）を傾（かたむ）けていました。

　アンケート結果（けっか）では、「良（よ）くわかった」「知（し）れてよかった」「今（いま）まで以上（いじょう）に淀川（よどがわ）の見方（みかた）がかわりました」などのほかに、「淀川（よどがわ）の歴史（れきし）を考（かんが）えながら、川（かわ）のちかくを歩（ある）いてみたい」「淀川（よどがわ）での環境（かんきょう）保全（ほぜん）活動（かつどう）に参加（さんか）したいと思（おも）った」「流域（りゅういき）のいろいろな場所（ばしょ）に行（い）ってみたい」といった回答（かいとう）もあり、現地（げんち）に足（あし）を運（はこ）ぼうとする意欲（いよく）のきっかけとなったようです。更（さら）に、「開発（かいはつ）より環境（かんきょう）保全（ほぜん）の方（ほう）が市民（しみん）のくらしには大切（たいせつ）だとまわりの人々（ひとびと）に伝（つた）えたい」という、講座（こうざ）に参加（さんか）していない人（ひと）への普及（ふきゅう）啓発（けいはつ）に繋（つな）がる回答（かいとう）もみられました。

　次回（じかい）は8月（がつ）30日（にち）（日）（にち）、大阪（おおさか）府立（ふりつ）環境（かんきょう）農林（のうりん）水産（すいさん）総合（そうごう）研究所（けんきゅうじょ）生物（せいぶつ）多様性（たようせい）センター長（ちょう）の上原（うえはら）一彦（かずひこ）さんに「淀川（よどがわ）の生物（せいぶつ）多様性（たようせい）～地域（ちいき）の宝（たから）イタセンパラ～」をテーマとして講義（こうぎ）していただききます。