<イベントレポート>生ごみから土づくり(いのちのめぐり) 1回目

7月29日(土)に、「生ごみから土づくり(いのちのめぐり)」の第1回目を開催しました。
参加者は12名(うち、子どもは7名)でした。
この講座は、ダンボールコンポストで家庭から出る食べ残しや野菜くずなどの生ごみからたい肥を作り、ごみの減量をしながら命のめぐり(循環)や微生物の働きなどを学ぶ講座です。
また、たい肥ができる過程を観察することで、夏休みの自由研究にもしてもらおうという講座です。
講師は、大阪市エコボランティアの石川由紀子さんと小川咲恵さんです。

はじめに、講師の小川さんから命のめぐり(循環)についての説明があり、家庭で出る食べ残しや野菜くずなどの生ごみを使って土をつくり、その土で野菜や花などを育て、収穫できた野菜を食べる。これが食べ物の循環で、ごみの減量にも繋がるという話がありました。

1回目の講座では、ダンボールコンポストは何なのか、なぜ生ごみが土になるのかを学び、実際にダンボールコンポストを作りました。
土の中には、目に見えない小さな微生物などの金が住んでいます。
この講座では、この微生物に親しみを持ってもらうために、「菌ちゃん」と呼んで、講座を行いました。

小川さんの話のあとは、大阪市エコボランティアの加藤元樹さん、加藤薫さんから、大阪市のごみの現状はどうなっているのかを分かりやすく説明してもらったあと、「菌ちゃん」が土の中で、どのように過ごしているのか、紙芝居で分かりやすく教えてもらいました。

紙芝居の後は、いよいよダンボールコンポストづくりです。材料は、ダンボール・腐葉土・もみ殻くん炭・米ぬか・水・参加者に持参してもらった生ごみです。
これらの材料を使って、ダンボールコンポスト「菌ちゃんの家づくり」をしていきます。

ダンボールの底を二重にしてから、腐葉土・もみ殻くん炭・米ぬかを入れてよく混ぜてから、水を少しずつ入れます。
水の量は、土を手で握り広げたら二つに割れるくらいの固さになるようにします。
これで、ダンボールコンポスト「菌ちゃんのお家」の完成です。
次に、菌ちゃんのごはんとなる生ごみを投入し、土になじませます。
生ごみは菌ちゃんが食べやすい(分解)しやすいように、細かく切ると良いと教えてもらいました。
ダンボールの中を住みやすい状態にして、生ごみを入れると、菌ちゃんは生ごみをどんどん食べて(分解して)いきます。

自分たちで作ったダンボールコンポストは自宅へ持ち帰り、今日から2週間、観察記録やチェックシートをつけながら観察していきます。
2週間の間に、どんなもの(生ごみ)を入れて、ダンボールの中はどう変化したのか。どんな発見があったのか。困ったことなどを、次回、8月19日(土)の第2回講座で話し合います。
また、第2回の講座では、たい肥の熟成、保存の方法、使い方の説明も行い、たい肥を使った種まきの体験もしていただきます。