イベントレポート
【レポート】「プラスチックごみを減らすライフスタイル」@西淀川区役所
2月18日(土)に、西淀川区役所が開催する「令和4年度 学びの区民講座」第4回の一環として、講座「プラスチックごみを減らすライフスタイル」を実施し、市民の方36名が参加されました。
講師は、NPO法人イー・ビーイングのチーフプランナー井上明子さんです。
まず初めに、日本人の食品ロスの量が、令和2年度の推計値で年間522万トンあり、日本人一人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと近い量と説明されました。
次に、「プラスチックごみ問題に関する世論調査」から、現状を説明され、生活のあらゆる場面で活躍するプラスチックが、適正に廃棄されず海洋プラスチックごみ問題を引き起こしており、プラスチックをきっちりと処理を行うことが大事と提起されました。
また、世論調査の問いについて、参加された方々に、「レジ袋有料化や『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』の施行により、自身のプラスチックごみ問題への関心や行動に変化があったか」また、「レジ袋有料化以降、レジ袋を辞退するようになったか」の問いかけをされると、参加の皆さまの意識が非常に高いことがわかりました。
次に、南港野鳥園で、なにわエコ会議も参加しているプラスチックごみを拾うセミナーの取組みを紹介され、実際に出ていた打ち上げごみ、マイクロプラスチックとなったごみの多さに参加された方々も改めて驚かれました。
海洋プラスチックごみの影響として、海洋の生態系への影響や、私たちが生活で出してしまう大量のごみが製造・運ぶ時や売る時・使用後のリサイクルや廃棄焼却などでの大量のエネルギー使用などを、説明されました。
また、地球温暖化の仕組みを交えて、地球温暖化の影響についてもお話された後、プラスチックごみを減らすためにできることとして、選ぶ(環境にやさしいプラスチック製品)、減らす(プラスチックを過剰に使用しないように心掛け、プラスチックごみを減らす)、リサイクル(市区町村や店頭などでのプラスチック製品の分別・回収・リサイクルに協力)と、力強いアドバイスをいただきました。
アドバイスのあと、世論調査の問いかけにある、「プラスチックを使用した様々な製品やサービスの中で、過剰だと思うもの」「プラスチックごみ問題の解決への貢献として、今後取り組んでいきたいこと」の確認を行いながら、最後に、参加された方々と、「プラスチックごみを減らすライフスタイルを加速させましょう!」と意識を共有され、講座は終了しました。
アンケート結果からも、講座が楽しく、勉強になったというだけではなく、知識・意識のある方は行動へつなげていくこと、既に行動をされている方はその行動をさらに強化したい、地域での活動に参加してみたい、などの回答が寄せられ、大変有意義な講座となりました。