イベントレポート
【レポート】カマキリ博士の昆虫講座@大阪市立中津小学校
授業の最初に、カマキリ博士が用意していたカレエダカマキリ、マオウカレハカマキリをみんなに触れてもらいました。
カマキリとのふれあい体験は、カマキリ博士の講座で必ず行っていることで、みんなに実際のカマキリに触れてもらうことで、普段「虫が気持ち悪い」「カマキリの持ち方は首をつかむ」などと思っている子が多くいました。
カマキリは、たしかに首をつかむと持ちやすい体をしていますが、それは獲物につかまっているのと同義です。優しく手に誘導するようにのせてあげることで、カマキリも攻撃はしてこないということも教わりました。
次に、カマキリ博士が幼少期のころからずっと『カマキリ博士』になりたいという将来の夢についてのお話がありました…が、ここでハプニング発生です。
なんと、この日受講されていた生徒さんたちは2年前の小学1年生のころにカマキリ博士と会って授業を受けていたことが判明。
これは想定外で、カマキリ博士の幼少期からの生い立ちもすべて覚えていたことに、先生やスタッフもびっくり。しかし、そこはカマキリ博士、別のプログラムを即座に用意し、『ゴキブリのお話』に転向して授業は再開しました。
また、これらのゴキブリはすべてが屋内害虫のゴキブリではなく、森林などに生息している普通の虫であることも習いました。
世界からゴキブリがいなくなってしまった場合に何が起こるか、みんなで話し合い考えてもらい意見を出し合って議論を行います。
森林にいるゴキブリがいなくなってしまった場合は、森で倒れた木や死んでしまった木を分解する虫がいなくなり、何年も何百年も木が残り続けてしまいます。そうした場合、次の世代交代ができなくなり植物が分解されずに新しい命が生まれてこない…など少し難しいお話も、カマキリ博士の分かりやすい説明のおかげで皆さん真面目に聞いていました。
授業後半は、野外活動で校庭にいる昆虫を探しました。
適度に雑草の生えた校庭の一角は、11月の秋本番の中でも様々な昆虫が確認できました。エビガラスズメの幼虫(スズメガの幼虫)、アメンボ、オンブバッタをはじめ、越冬準備に入っていたオオキンカメムシも見つかりました。
オオキンカメムシは、カメムシの仲間ですが柑橘系のようないい匂いを発します。最初はおそるおそるだった子どもたちも匂いを嗅いでみて、不思議なカメムシのにおいを体感しました。
最後に教室へ戻り、様々な昆虫のおかげで生態系が成り立っていることを教わってカマキリ博士の昆虫教室は終了しました。
虫が苦手な子も、そうでない子も、みなさんが昆虫に興味を持ってもらい正しい知識を身に着け私たちの生活を取り巻く生態系について今後も学んでいけることを願っています。