イベントレポート
なにわのでんとうやさいをそだてよう!春編②
2022年6月26日(日)「なにわのでんとうやさいをそだてよう!春編」の第2回目「伝統野菜の収穫と畑の生き物探し」を行いました。
参加者は、4家族11名(うち、子どもは6名)でした。暑すぎるぐらいの良い天気でしたが、皆さん元気に参加してくださいました。
講師は大阪市エコボランティアの小川 咲恵さんです。そして今回は、鶴見緑地で活動されている「みんなで観察隊」から虫のスペシャリストの湯浅 喬さん・小嶋 裕さん・岡和田 斎さんにお越しいただきました。
はじめに、前回の講座で学んだことをフリップを交えながら、耕さない畑、苗の植え付け、堆肥置き、刈り取った草を被せた話など、自然に負荷をかけずに自然本来の力をいかした自然農法について振り返りました。
第1回目の講座から今日までの間に、大阪市エコボランティアさんたちが伝統野菜の近くに二十日大根やトウモロコシを植え付けたことの報告がありました。
作業風景の写真を見ながら、なぜ伝統野菜の近くに違う野菜を植えたのか、講師より解説がありました。
「複数の植物を一緒に植えると病気や害虫の被害にあいにくくなったり、互いの成長により良い影響を与えます。共存共栄しあう植物を組み合わせて育てる栽培方法で、この関係性を持った植物を“コンパニオンプランツ”と呼びます。」と教えてもらいました。
雄花と雌花について説明がありました。
花がないと虫は来ない。虫が来ないと実がならない。
私たちが美味しい野菜を食べられるのも、虫や花のおかげだと教えてもらいました。
次に、自然体験観察園の畑に出かけました。
まずは「高山ごぼう」と「毛馬胡瓜」の収穫です。高くそびえ立つこの葉は、「高山ごぼう」です。
こちらは「毛馬胡瓜」です。こんなに大きく育っていて、参加者のみなさんもとても驚いていました。
少し休憩をとったあと、生き物探しをしました。
ウリハムシ・ヌマガエル・バッタの仲間・モンシロチョウ・カマキリ・カタツムリなど、たくさんの生き物を見つけました。
生き物探しのあと、なにわECOスクエア一階の研修室に戻り、小嶋先生と岡和田先生に、見つけた生き物の紹介をしてもらいました。
小嶋先生が、昆虫学者のファーブルは“セミには耳がないため音が聞こえない”ということを証明するために、大砲を撃って調べたという、とても興味深いお話をしてくださいました。
最後は、小川先生より自然体験観察園の生態系について話してもらいました。
「自然体験観察園には色々ないき物がいますが、この生き物たちはそれぞれがバラバラにいるわけではなく、お互いに繋がりあって生きています。1つの生き物が絶滅してしまうと、他の生き物にも影響してきます。」と教えてもらいました。
次回はいよいよ最終回。7月24日(日)13時30分~「収穫とまとめ」です。