イベントレポート
【レポート】図書館deECO「国産の木でオリジナルおはしをつくろう!」@淀川図書館
3月26日(土)に淀川図書館で、図書館deECO「国産の木でオリジナルおはしをつくろう!」を開催し、9名の方が参加されました。
講師は、NPO法人木育フォーラム理事長の米地徳行さんです。
図書館ということもあって、担当者の方が桜の木に関する本や、林業に関する本をたくさんピックアップしてくださっていましたので、コーナーを作りました。
開催前や途中で手の空いた人が興味深そうに閲覧されていました。
講座は、はじめに3択クイズを交えた座学からはじまり、日本の森林の広さは国土の約70%を占め、30年前とほとんど変わっていないこと、また、占有率が世界2位にも関わらず、国内の木材使用量の80%を輸入に頼っていることを学びました。日本の木は多いのに使用されないことや、人間が増やしたのだから責任をもって手入れをしないと災害発生にもつながること等をお話いただき、皆さん真剣に聞いておられました。
次に行われた木のブロックを使った種類当てゲームでは、卓上の消毒液で感染症対策を施しながら、目の前に置かれた番号を振ったブロックを、持ち上げて触ったり匂いを嗅いだりして、米地さんから出される特徴やヒントを基に、班ごとに対戦型で回答していきました。
座学の後はメインのお箸作りです。
ここからは西野さんに講師をバトンタッチしての進行です。
バーニングペンと呼ばれる木に焼き入れを行う道具の使い方をご教示頂いている様子です。ゆっくりと、同じ力で表面をなぞり、絵や文字を焼き込んでいく話をされました。
参加者の皆さんの作業中にも、西野さんのお箸に纏わるうんちくの話がたくさん流れます。「食事をするときの道具。世界の人口の3割の人が箸。3割の人がスプーンやフォーク類。残りの4割の人が手食。」「なぜ箸と言うか。箸の端を使って食べるから箸なんです。」参加者の方からは時折歓声があがりました。
さて、材料の桜の木をサンドペーパーで木目に沿って削り、形を整える作業の様子です。
手の感覚で形や太さを確認しながら作業をされました。
そしてクルミの油を塗りこむ作業をします。
写真のようにガーゼにくるんだクルミをハンマーでたたき少し崩し、油を出します。これをお箸に塗り込みます。
このことによりお箸が長持ちし、艶もでます。
最後にお箸に焼き入れを行いました。
まずは平たい板に練習してから、お箸に焼き入れます。
参加者の皆さんは、思い思いの絵や名前などを記入されていました。
講座が終わり、参加者の皆さんから回収したアンケートからは、「楽しかったです」といった感想が頂けました。また、「今後日本の木を使っていきたいです」といった環境マインドの向上も見られました。終始笑顔での開催となりました。