イベントレポート
【レポート】身近な公園から自然環境を考える ネイチャープログラム ~小学生わくわく自然観察会~ @港区
12月26日(日曜日)に、港近隣センター及び八幡屋公園にて「小学生わくわく自然観察会」を開催しました。
小学生と保護者4組12名が参加しました。
講師は、カマキリ博士こと渡部 宏さんです。
はじめにカマキリ博士が持ってきた「カマキリの赤ちゃん」と「アルゼンチンモリゴキブリ」(海外ではペットとして飼われており、人気があるそうです)を見てもらい、参加者のみなさんに順番に手にのせて、触れてもらいました。
カマキリは生きている虫しか食べないので、カマキリ博士は家でカマキリの餌となる「アルゼンチンモリゴキブリ」や「ショウジョウバエ」を飼育しているそうです。
カマキリの赤ちゃんは、はじめは触覚から足の先までを一直線に伸ばして死んだふりをしていました。
これはこどものカマキリの特徴で敵から身を守る方法です。
しばらくするとカマキリは元の姿に戻り、カマキリ博士の指からこどもたちの指にそっとのせます。
そして、今度はこどもたちの指からカマキリ博士の手にジャンプして戻る様子を体験しました。
こどもたちの緊張がほぐれたところで、参加者全員で「マンティス」(英語でカマキリのこと)と言いながら、カマキリのポーズをとって、講座のはじまりです。
冬の昆虫の特徴や探し方、観察方法などをクイズ形式でまなびました。
「冬になるとなぜ昆虫が少なくなるのか」など、こどもと保護者が話し合いながら、答えを出し合っていました。
また、カメムシなど落ち葉の下や家の中など暖かい場所で冬を越す昆虫がいることも教わりました。
「カマキリの卵はどんなところにいるか」では、「すみ分け」ということを教わりました。
カマキリは、種類によって卵を産む場所を変えています。これは種類の違うカマキリが共に生きていくための方法です。
ハラビロカマキリは高木に、小さいコカマキリは石など地面近くになど卵を産む場所の高さに違いがあります。
観察場所の港近隣センター近くにある八幡屋公園へ移動し、自然観察会をしました。
カマキリ博士から注意事項を聞いた後、思い思いにスコップや手で木の幹の周りにある落ち葉をめくり、土を掘って、虫を探しました。
ミミズ、ムカデ、ダンゴムシ、カメムシ、コガネムシの幼虫を見つけました。
見つけたあとは、土の中へ戻し、落ち葉も元通りに戻しました。
次にさきほど教わった「すみ分け」を意識しながら、カマキリの卵を探しました。
枯草の中をかきわけたり、木の枝を見上げたりして探した結果、低木にチョウセンカマキリの卵(細長い形が特徴)を一つだけ見つけることができました。
カマキリ博士は、「今日観察して終わりではなく、ほかの公園にも出かけていくともっとたくさんのカマキリの卵を見つけられるかもしれません。ぜひ、ほかの公園にも観察に出かけてください」と話されていました。
今冬一番の寒波に見舞われた寒い一日でしたが、こどもたちは元気いっぱいで、瞬く間に講座終了の時間となりました。