イベントレポート
【レポート】第2回時事問題講座「タイガー魔法瓶が実践する“4つの約束”」「木のストローづくりワークショップ」
8月29日(日)時事問題講座2021の第2回「タイガー魔法瓶が実践する“4つの約束”」「木のストローづくりワークショップ」をオンラインで実施しました。
第1部の「タイガー魔法瓶が実践する“4つの約束”」の講師は、タイガー魔法瓶株式会社 ソリューショングループ 商品企画第一チーム 真空断熱ボトル ブランドマネージャーの南村紀史さんです。
タイガー魔法瓶株式会社が持続可能な社会への貢献を約束し、SDGs達成を目指し、実践する「4つの約束」について紹介されました。
「4つの約束」を実践するために様々な取り組みをしており、マイボトルの普及では、サスティナブルを体感しながら選べるカスタムボトルを開発・商品化し、子どもたちへのサスティナブル教育に貢献しています。
また、京都府亀岡市と「かめおか未来づくり環境パートナーシップ協定」を締結し、使用済みステンレス製ボトルの回収と再資源化の取り組みをスタートしています。
そして、社内では2020年10月1日より本社新社屋オープンに伴い、社内へのペットボトルの持ち込みを禁止する「社内ペットボトル使用ゼロ」を実施しました。
今後の環境への取り組みとしては、今日紹介した「4つの約束」をどれだけ進化させていけるのかを常にステンレス製ボトル以外にも炊飯器等すべてのチームが検討しており、「4つの約束」の進化という観点で開発に取り組んでいます。
また、サスティナブルアクションのPRとして「4つの約束」のPRを様々なところでやっていきたいと考えていると話されていました。
参加者の皆さんからは「4つの約束。企業努力は素晴らしいと思います」「マイボトルいろいろな色があり、持ち歩くのが楽しくなりますね」などの感想が寄せられました。
また、第1回目の時事問題で講師をしていただいた京都府亀岡市の山内環境先進都市推進部長から「ボトルの資源回収。新たなモデルづくり頑張りましょう。今後、よりサスティナブルな取り組みとして飲料メーカーさんと連携できればいいですね」とメッセージをいただきました。
そして、参加者の皆さんからの多くの質問にも丁寧にお答えいただき、「タイガー魔法瓶が実践する“4つの約束”」の取り組みがよく理解できる講演会でした。
第2部は、株式会社クレコ・ラボさんの 協力による「木のストローづくりワークショップ」です。
こちらも最初は、会場参加者のオプショナルで実施する予定でしたが、事前に参加者の皆さんへ「木のストローづくり」のキットをお送りし、リモートによるオンラインでの開催となりました。
講師は、株式会社クレコ・ラボ代表取締役の興津世禄さんです。
木のストローはプラスチックの代替素材にも なり得るが、日本の木を使うことが、日本の森、水、生物のために重要であり、CO2削減にもつながるということで、はじめに森林の説明です。
森には、水を貯める、水をろ過する、雨水を緩やかに流す、土砂災害防止、生物多様性の保全、CO2の固定化など素晴らしい機能がたくさんあり、「緑のダム」と呼ばれたりもします。
日本の森の約半分(4割)は戦後人々の手によって、植えられてきた人工林であり、天然林と違って、いったん人が手を入れたら、ずっと手を入れ続けないといけません。
日本は南北に長く、地域によって生態系の事情はさまざまであり、その土地にあった管理をしていくことが重要です。
このワークショップを通じて、木に触れることで、木を使うということを理解し、これだけやればOKという単純な正解はなく、複雑なものを複雑なまま理解し、どうすればよいのかみんなで悩みながら行動していこうと話されていました。
また、なぜ、「木のストロー」かについては、①森林、木材資源について考えるきっかけづくりにしたい。②少しだけ科学的に木材の良さを知ってもらいたいからです。
木材は若い時にCO2を吸収しながら成長し、ある程度育ったらCO2は吸収しなくなります。そこで、育った木は伐採して、また新しく木を植えることでCO2吸収量が増えます。
切った木は長く使う(家具や家などで)ことで、CO2を大気に出さないまま保持できます。仮に使った後に燃やしても同じ量を植えていけば全体としては、CO2は増えません。
さらに木材資源は持続可能な素材であり、太陽と水、CO2がある限り、永久に作ることができます。
最後にこれだけ経済的に発展し、それでもなおかつ豊かな森林資源があるという国はまれです。課題に耳をふさがず、向き合いつつ森林資源を日本の強みとしていきましょうと話されていました。
続いて、木のストローづくりです。
今回、大阪での開催に合わせ、 大阪府農と緑の総合事務所の協力を得て、 泉州の木材(ひのき)を用いたキットを使い、 リモート画面を見ながら作成しました。
木のストローづくりを通じて、日本の森林問題を学ぶことができました。