「環境と健康」（大阪区民カレッジ城東校）

　はじめに、宮崎（みやざき）さんから「わが家（や）でも脱（だつ）炭素（たんそ）！？～家庭（かてい）から温暖化（おんだんか）を防止（ぼうし）～」というお話（はなし）がありました。

　わが国（くに）でも、2050年（ねん）までに、温室（おんしつ）効果（こうか）ガスの排出（はいしゅつ）を実質（じっしつ）ゼロにしなければなりません。

　温室（おんしつ）効果（こうか）ガスの役割（やくわり）は、図（ず）２のように太陽（たいよう）の熱（ねつ）を地球（ちきゅう）から逃（に）がさないようにして、地球（ちきゅう）の気温（きおん）を暖（あたた）かく保（たも）つことにあります。しかし、ガスが増（ふ）えすぎると、図（ず）３のように気温（きおん）上昇（じょうしょう）（α）が生（しょう）じます。

　このように地球（ちきゅう）の温暖化（おんだんか）が進（すす）むと、人類（じんるい）だけでなく、すべての生（い）き物（もの）にとって危機（きき）がやってきます。そのため、対策（たいさく）強化（きょうか）が今（いま）から叫（さけ）ばれているのです。

　脱（だつ）炭素（たんそ）社会（しゃかい）（二酸化（にさんか）炭素（たんそ）の排出（はいしゅつ）を実質（じっしつ）ゼロにした社会（しゃかい））の実現（じつげん）に向（む）け左記（さき）のような取（と）り組（く）みがなされつつあります。

　「脱（だつ）炭素（たんそ）に向（む）けて私（わたし）たちはどんなことに取（と）り組（く）んだらいいのでしょうか。」と質問（しつもん）されて、お話（はなし）が終（お）わりました。

　次（つぎ）に、三澤（みさわ）さんから「情報（じょうほう）・豆知識（まめちしき）を活（い）かして防災（ぼうさい）と省（しょう）エネ（えね）」というお話（はなし）がありました。

　家庭（かてい）における防災（ぼうさい）を実現（じつげん）するには準備（じゅんび）が大切（たいせつ）です。

　（１）身（み）の安全（あんぜん）の確保（かくほ）、いざというときに逃（に）げる場所（ばしょ）をあらかじめ話（はな）し合（あ）っておきます。（２）大雨（おおあめ）・台風（たいふう）に備（そな）えます。（３）物（もの）の備（そな）え、いざという時（とき）の備蓄（びちく）食料（しょくりょう）と持（も）ち出（だ）し袋（ぶくろ）を準備（じゅんび）します。（４）事前（じぜん）の情報（じょうほう）収集（しゅうしゅう）、自分（じぶん）の住（す）んでいるところの危険性（きけんせい）を把握（はあく）しておきます。

　次（つぎ）に、家庭（かてい）における省（しょう）エネ（えね）について考（かんが）えていきました。

　家庭（かてい）から出（で）る二酸化（にさんか）炭素（たんそ）の排出（はいしゅつ）量（りょう）は、電力（でんりょく）とガソリンが多（おお）く占（し）めています。そのため、「電化（でんか）機器（きき）」と「車（くるま）」の省（しょう）エネ（えね）が重（じゅう）要（かなめ）となります。

　同（おな）じ量（りょう）の電気（でんき）を使（つか）っても、電力（でんりょく）会社（がいしゃ）によって二酸化（にさんか）炭素（たんそ）の排出（はいしゅつ）量（りょう）が大（おお）きく違（ちが）います。

　後（あと）の質疑（しつぎ）応答（おうとう）では、この新規（しんき）の電気（でんき）事業者（じぎょうしゃ）の契約（けいやく）についての質問（しつもん）が多（おお）く出（で）ました。参加者（さんかしゃ）の皆（みな）さんの関心度（かんしんど）が最（もっと）も高（たか）かったです。

　世帯（せたい）あたりの家電（かでん）製品（せいひん）別（べつ）の電力（でんりょく）使用（しよう）量（りょう）は、電気（でんき）冷蔵庫（れいぞうこ）・照明（しょうめい）器具（きぐ）・テレビ・エアコンの順（じゅん）に多（おお）くなっています。特（とく）に、これらの製品（せいひん）の買（か）い替（か）え時（どき）は、省（しょう）エネ（えね）製品（せいひん）から選（えら）ぶことが大切（たいせつ）です。

　最後（さいご）に、CASAさんが提供（ていきょう）している「環境（かんきょう）家計（かけい）簿（ぼ）」の紹介（しょうかい）がありました。