イベントレポート
「羽が動く昆虫のお話と紙で作る標本工作」(啓発小学校)
令和3年9月29日(水曜日)に、東淀川区にある大阪市立啓発小学校で、3年生を対象に「羽が動く昆虫のお話と紙で作る標本工作」講座を実施しました。
講師は、NHKラジオ「子ども科学電話相談」でもおなじみの、昆虫科学教育館 館長の久留飛克明先生です。
はじめに、昆虫の体のつくりについてお話がありました。昆虫の体は、頭、胸、腹の3つに分かれていて、胸に6本の足と4枚の羽があります。
空を飛ぶ生き物は「鳥」「昆虫」「こうもり」の3種類あり、鳥の羽は恐竜の前足が進化したものであるというお話や、昆虫の完全変態についてのお話も聞きました。
お話の次は昆虫クイズです。
①カマキリは、窓ガラスを登ることができる。
②トンボは肉食である。
③ゲンジボタルの成虫はオスもメスも光る。
④チョウは、前足で味を感じる事ができる。
⑤カは、ハエと同じ仲間である。
クイズは5問あり、「はい」「いいえ」のどちらかに○を付けていきます。先生のヒントを聞きながら解いていき、答え合わせをしました。全問正解だった子どもは大喜びでした。
休憩をはさみ、後半は紙で作る昆虫の標本工作です。
講師が用意した昆虫の型2種類(オンブバッタとカブトムシの幼虫)から1つを選び、色えんぴつで色をつけた後、ハサミで型抜きします。
次に、標本の背景用の画用紙に、昆虫が住んでいそうな場所を想像しながら絵をかきます。
教科書に載っている昆虫の写真を参考にしながら、細かい所まで丁寧に観察して色を付けている子どもや、自分の想像力で色彩豊かに色をつけている子どももいました。
絵が描けたら、段ボールの台紙に貼り付け、豆腐の容器を再利用した額をテープで固定して完成です。
「興味のある人は、他の昆虫の標本もたくさん作って自由研究にしてください。」と久留飛先生がお話されました。
楽しいお話や昆虫の標本工作を通して、子どもたちには、昆虫だけでなく他の生き物やその周りの自然環境についても学んでもらうことができました。
子どもたちの感想を紹介します。
・虫のこと、かたち、絵でせつめいしてくれてよくわかった。
・クイズのせつめいがわかりやすかったです。
・虫の目が5こもあるということがわかった。
・こん虫の頭、むね、はらのやくわりがわかった。