なにわのでんとうやさいをそだてよう！春編　第3回

まずはじめに、講師（こうし）の小川（おがわ）さんより「なにわの伝統（でんとう）野菜（やさい）」とスーパーで売（う）っている野菜（やさい）ついてお話（はなし）がありました。

＼POINT！／
私（わたし）たちにできることは…
・伝統（でんとう）野菜（やさい）に関心（かんしん）を持（も）とう
・地元（じもと）で作（つく）られた野菜（やさい）を食（た）べよう･季節（きせつ）ごとに流通（りゅうつう）
　　→「地産（ちさん）地消（ちしょう）」「身土不二（しんどふじ）」
・伝統（でんとう）野菜（やさい）を作（つく）っている人（ひと）、団体（だんたい）を応援（おうえん）しよう
・在来種（ざいらいしゅ）、固定（こてい）種（しゅ）を育（そだ）ててみよう

※「身土不二（しんどふじ）(ふんどふじ)」…体（からだ）と土（つち）（環境（かんきょう））は不可分（ふかぶん）（分（わ）けることが出来（でき）ない）つまり住（す）んでいる土地（とち）の食（た）べ物（もの）が一番（いちばん）身体（からだ）に合（あ）っているという意味（いみ）です。

つぎに、｢金時（きんとき）人参（にんじん）｣の話（はなし）を聞（き）きました。

江戸時代（えどじだい）から昭和（しょうわ）初期（しょき）頃（ごろ）まで浪速区（なにわく）周辺（しゅうへん）の特産（とくさん）とされ「大阪（おおさか）人参（にんじん）」とも呼（よ）ばれていました。
柔（やわ）らかく、甘（あま）い、香（かお）りの強（つよ）い人参（にんじん）で、お正月（しょうがつ）のおせち料理（りょうり）には欠（か）かせない材料（ざいりょう）です。
収穫（しゅうかく）時期（じき）が12月（がつ）～1月（がつ）で、冬場（ふゆば）しか食（た）べられないため、年中（ねんじゅう）食（た）べられる西洋（せいよう）人参（にんじん）の方（ほう）が好（この）まれ、生産（せいさん）がどんどん減（へ）っていきました。現在（げんざい）は香川県（かがわけん）が主（おも）な生産（せいさん）地（ち）となっています。

左（ひだり）の画像（がぞう）は、なにわECOスクエアで昨年（さくねん）植（う）えた金時（きんとき）人参（にんじん）を種取（たねと）り用（よう）に置（お）いておいたものです。たくさんの小（ちい）さな花（はな）を咲（さ）かせた後（あと）に種（たね）ができます。

金時（きんとき）人参（にんじん）の種（たね）をじっくり観察（かんさつ）してもらうと、ちいさな種（たね）の1つ1つにたくさんの毛（け）が生（は）えています。
種（たね）まきの準備（じゅんび）として、手（て）をすり合（あ）わせてこの毛（け）を取（と）っていきます。

なんで毛（け）が生（は）えているのかを種（たね）に触（ふ）れながら考（かんが）えました。

畑（はたけ）に出（で）て、まずはじめに、
作物（さくもつ）の成長（せいちょう）観察（かんさつ）と｢玉造（たまつくり）黒門（くろもん）越（しろ）瓜（うり）｣｢服部（はっとり）越（しろ）瓜（うり）｣｢毛馬（けま）胡瓜（きゅうり）｣などの収穫（しゅうかく）を行（おこな）いました。

前回（ぜんかい）は、まだ花（はな）の状態（じょうたい）だった越（しろ）瓜（うり）が立派（りっぱ）な実み）に成長（せいちょう）していました。

次（つぎ）に、前回（ぜんかい）種（たね）まきを行（い）った｢大阪（おおさか）しろな｣の間引（まび）きを行（おこな）いました。

大（おお）きく育（そだ）つように、密集（みっしゅう）している｢大阪（おおさか）しろな｣の根元（ねもと）をハサミで切（き）りました。

次（つぎ）に、｢金時（きんとき）人参（にんじん）｣の種（たね）まきです。

畝（うね）にあらかじめたっぷりと水（みず）をまき、筋（すじ）を掘（ほ）ってからパラパラと種（たね）をまきました。

種（たね）まきのあと、土（つち）を薄（うす）くかぶせ、籾（もみ）がらをのせ、たっぷり水（みず）をまきました。

人参（にんじん）は好光（こうこう）性（せい）種子（しゅし）のため土（つち）はうすくかけることや芽（め）が出（で）るまでしっかりと水（みず）をまかなければいけないことを学（まな）びました。

つぎに、前回（ぜんかい）植（う）えた、里芋（さといも）の成長（せいちょう）を見（み）ました。

里芋（さといも）の葉（は）を初（はじ）めて見（み）た人（ひと）も多（おお）く、また大（おお）きく成長（せいちょう）していたことに驚（おどろ）いてました。

今回（こんかい）の講座（こうざ）の締（し）めくくりは、紙芝居（かみしばい）です。

大阪市（おおさかし）エコボランティアの加藤（かとう）元樹（もとき）さんと加藤（かとう）薫（かおる）さんによる｢地産（ちさん）地消（ちしょう）｣のお話（はなし）です。

「みんなで地産（ちさん）地消（ちしょう）を広（ひろ）めて、環境（かんきょう）にいい買（か）い物（もの）をしましょう。」というメッセージを子（こ）どもにもわかりやすく伝（つた）えることができました。