なにわのでんとうやさいをそだてよう!春編②

2021年度ねんど伝統でんとう野菜やさい講座こうざ「なにわのでんとうやさいをそだてよう!」のだい1かいは、新型しんがたコロナウイルス感染症かんせんしょう拡大かくだい防止ぼうしのため中止ちゅうしになりましたので、6がつ27にちだい2かいからの開始かいしとなりました。

参加者さんかしゃは、14めいうちどもは8めい)でした。
天気てんき心配しんぱいされるなか伝統でんとう野菜やさいのおはなしはたけたねまきやけ、収穫しゅうかく体験たいけんなどをおこないました。

今回こんかい講師こうしは、大阪市おおさかしエコボランティアの 小川おがわ 咲恵さきえさん です。

まずはじめに講師こうし小川おがわさんより「なにわの伝統でんとう野菜やさい」についてのおはなしがありました。

日本にほん野菜やさいのほとんどが海外かいがいからわたってきたもので、日本にほん各地かくち栽培さいばい採種さいしゅかえすことで、それぞれの気候きこう風土ふうどてきした作物さくもつへと発展はってんしていきました。そういったむかしから伝承でんしょうされ、特徴とくちょうった野菜やさいを「伝統でんとう野菜やさい」といます。

天下てんか台所だいどころ」とわれた大阪おおさか周辺しゅうへんでも料理りょうり食材しょくざいとなる野菜やさいがたくさんつくられました。

ところが、都市としすすみ、人々ひとびと生活せいかつ様式ようしき変化へんかにより洋風ようふう料理りょうりいた野菜やさい次々つぎつぎ店頭てんとうならんでいきました。むかしからつくられてきた野菜やさい徐々じょじょつくられなくなり、はたけすくなくなっていきました。

1980年代ねんだいに「地産ちさん地消ちしょう(地元じもと生産せいさんされたものを地元じもと消費しょうひする)」が推進すいしんされるようになり、新鮮しんせん輸送ゆそうコストのかからない「伝統でんとう野菜やさい」がふたた注目ちゅうもくされるようになりました。
輸送ゆそうコストをみじかくすることは、地球ちきゅう温暖化おんだんかなど環境かんきょう問題もんだいにもつながってきます。

大阪おおさか伝統でんとう野菜やさいは「なにわの伝統でんとう野菜やさい」とばれるようになり、大阪府おおさかふでは平成へいせい17ねんに「なにわの伝統でんとう野菜やさい認証にんしょう制度せいど」がはじまりました。

なにわの伝統でんとう野菜やさいについて、くわしくは大阪府おおさかふのHPをごらんください。

つぎに、
中止ちゅうしとなっただい1かいける予定よていだった
鳥飼とりかいナス」「毛馬けま胡瓜きゅうり」「勝間こつま南瓜なんきん」「玉造たまつくり黒門くろもんしろうり」「服部はっとり越瓜しろうり」の紹介しょうかいおこないました。
こちらは、時期じき関係かんけいにより、スタッフでけをおこないました。

そのあと今回こんかい講座こうざえる、「大阪おおさかしろな」「難波なんばネギ」とまだ認定にんていはされていない「石川いしかわ早生わせ(里芋さといも)」のかた説明せつめいおこないました。

自然しぜん体験たいけん観察かんさつえんはたけて、「鳥飼とりかいナス」「毛馬けま胡瓜きゅうり」「勝間こつま南瓜なんきん」「玉造たまつくり黒門くろもんしろうり」「服部はっとり越瓜しろうり」の観察かんさつおこないました。

はなおおきさのちがいや、雄花おばな雌花めばなちがいなど、じっくり観察かんさつしたあとは、「毛馬けま胡瓜きゅうり」の収穫しゅうかくとコンパニオンプランツの「はつか大根だいこん」の収穫しゅうかくおこないました。

つぎに、「石川いしかわ早生わせ」のけをおこないました。

だい1かい中止ちゅうしとなったため、たねイモからはすでにている状態じょうたいでのけです。
20cmほどのあなり、うえになるようにれ、つちかぶらないようにつちをかけてきます。

つぎに、「難波なんばネギ」のけです。

あらかじめうねみぞつくっておき、そこに難波なんばネギをならべて、っこの部分ぶぶんつちをかけて、ギュギュッとおさえてえていきます。

いまななめになっているネギも、成長せいちょうすると、自然しぜんつことをまなびました。


つぎに、「大阪おおさかしろな」のたねまきです。

1つのうねに、4ほんみぞり、そこにパラパラとたねをまいて、つちをかぶせるだけです。

たくさんてきたら間引まびきをおこないます。

つぎに、はんごとにかれて「高山たかやま午房ごぼう」と「金時きんとき人参にんじん」のはな観察かんさつおこないました。両方りょうほうとも、昨年さくねん伝統でんとう野菜やさい講座こうざけをおこない、種取たねとようのこしていたものです。

高山たかやま午房ごぼう」は2m68cmまで成長せいちょうし、ようやくアザミのような赤紫あかむらさきはなきました。

みどりのトゲ部分ぶぶんはチクチクしていました。

金時きんとき人参にんじん」は、しろちいさなはなと、すでにたねになりかけているものの両方りょうほうることができました。

たねにはトゲトゲがありました。

金時きんとき人参にんじんはな次回じかい講座こうざたねまきのときに使つかいます。

自然しぜん体験たいけん観察かんさつ園内えんないでウリハムシやコモリグモのなかま、スズメガのなかま、カタツムリなどたくさんのものつけることができました。

ものはたけ一部いちぶ講師こうしからおそわりました。

研修けんしゅうしつもどり、まとめのおはなし次回じかい案内あんないおこないました。

伝統でんとう野菜やさいとおして、はたけにいるもの作物さくもつそだてること、らなかったことをり、自分じぶんにできることをさがしてみてください。

次回じかいは、7がつ25にち(日)にちに、地産ちさん地消ちしょう紙芝居かみしばい金時きんとき人参にんじんけなどをおこないます。