イベントレポート 2021年03月31日 2022年03月29日 ★3月虫の日が、3月20日(土)に行われました。 本日(ほんじつ)のテーマは、「早春(そうしゅん)の虫(むし)探(さが)し」です。 まず、1階(かい)研修(けんしゅう)室(しつ)で「カイガラムシ」についてのお話(はなし)を聞(き)きました。 「カイガラムシ」は、植物(しょくぶつ)から吸(す)い取(と)った栄養(えいよう)のほとんどが糖(とう)であるため、分泌物(ぶんぴつぶつ)の一部(いちぶ)は糖(とう)の形(かたち)で甘露(かんろ)として排出(はいしゅつ)します。また、ワックスエステルなどの蝋(ろう)質(しつ)の分泌物(ぶんぴつぶつ)を体表(たいひょう)から分泌(ぶんぴつ)し、その分泌液(ぶんぴえき)で体(からだ)が覆(おお)われています。これを、虫(むし)体(からだ)被覆(ひふく)物(ぶつ)といいます。 「ラックカイガラムシ」の虫(むし)体(からだ)被覆(ひふく)物(ぶつ)を抽出(ちゅうしゅつ)、精製(せいせい)した物(もの)をシェラックと呼(よ)び、チョコレートのコーティングにも使(つか)われます。 お話(はなし)のあとは自然(しぜん)体験(たいけん)観察(かんさつ)園(えん)で虫(むし)探(さが)しと観察(かんさつ)を行(おこな)いました。 コウホネ池(いけ)の西側(にしがわ)のウツギの幹(みき)に「オオワラジカイガラムシ」を10匹(ひき)ほど見(み)つけました。 また、南側(みなみがわ)のウメの木(き)には「タマカタカイガラムシ」をみつけました。 貝殻(かいがら)のような殻(から)に覆(おお)われており、バラ科(か)の樹木(じゅもく)に集団(しゅうだん)寄生(きせい)します。ひどいと、樹木(じゅもく)が枯(か)れてしまうこともありることを学(まな)びました。 ハンノキの説明(せつめい)版(ばん)の裏側(うらがわ)には「ヒロヘリアオイラガ」の繭(まゆ)の抜(ぬ)け殻(がら)や「カタツムリ」が隠(かく)れていました。 「ヒロヘリアオイラガ」の繭(まゆ)の抜(ぬ)け殻(がら)には、幼虫(ようちゅう)の時(とき)の毒針(どくばり)が残(のこ)っている場合(ばあい)がありますので、見(み)つけても触(さわ)らないようにしましょう。 その他(ほか)にも、「ハラビロカマキリ」の卵(たまご)や「テントウムシ」なども見(み)つけました。 なにわECOスクエアに戻(もど)って、屋上(おくじょう)庭園(ていえん)の「カブトムシ」の幼虫(ようちゅう)の引(ひ)っ越(こ)しを行(おこな)いました。 屋上(おくじょう)庭園(ていえん)では、昨年(さくねん)の秋(あき)に卵(たまご)から孵(かえ)った幼虫(ようちゅう)を20匹(ひき)ほど飼育(しいく)ケースで育(そだ)てていました。 カブトムシの幼虫(ようちゅう)は腐葉土(ふようど)などの土(つち)を食(た)べて大(おお)きくなります。