【レポート】小学校指導者向け研修「環境教育に『おおさか環境科』を活用しよう」（第２回）

　2月（がつ）25日（にち）（木）（もく）に、大阪（おおさか）市内（しない）小（しょう）・中学校（ちゅうがっこう）の教職員（きょうしょくいん）を対象（たいしょう）とした、小学校（しょうがっこう）指導者（しどうしゃ）向（む）け研修（けんしゅう）「環境（かんきょう）教育（きょういく）に『おおさか環境（かんきょう）科（か）』を活用（かつよう）しよう」（第（だい）２回（かい））を開催（かいさい）しました。 講師（こうし）は、野（の）たまご環境（かんきょう）教育（きょういく）研究所（けんきゅうじょ）代表（だいひょう）の後藤（ごとう）清史（きよし）さんです。

【第（だい）2回（かい）目（め）のテーマ：「環境（かんきょう）教育（きょういく）は複合（ふくごう）教科（きょうか）だ！」】

　まず、前回（ぜんかい）の振（ふ）り返（かえ）りとＷＳ（ワークショップ）ルールやライフスキル（生（い）きる力（ちから））についてのお話（はなし）から始（はじ）まりました 。その後（あと）、アイスブレイクのじゃんけんゲームで緊張（きんちょう）がほぐれたところで、「環境（かんきょう）教育（きょういく）の基礎（きそ）知識（ちしき）から環境（かんきょう）教育（きょういく）の5つの目標（もくひょう）段階（だんかい）についての解説（かいせつ）」と「環境（かんきょう）教育（きょういく）との関（かか）わり方（かた）」についてのお話（はなし）がありました。

　そして、前回（ぜんかい）からの宿題（しゅくだい）「自然（しぜん）に目（め）を向（む）けて日々（ひび）を過（す）ごし、どんな自然（しぜん）を見（み）て、どう感（かん）じたか？」を発表（はっぴょう）しました。 それぞれ散歩（さんぽ）やお出（で）かけ先（さき）で、花（はな）の匂（にお）いや虫（むし）がいたこと、風（かぜ）の暖（あたた）かさ、朝（あさ）の明（あか）るくなる時間（じかん）が早（はや）くなってきたことなどから、春（はる）の近（ちか）づきを感（かん）じたことをみんなで共有（きょうゆう）しました。

　次（つぎ）に、ワークショップです。各自（かくじ）持（も）って来（き）ていただいた「葉（は）っぱ」をスケッチし、葉（は）っぱの形（かたち）、感触（かんしょく）、模様（もよう）など気付（きづ）いたことをじっくり観察（かんさつ）して書（か）き出（だ）し、発表（はっぴょう）しました。これは、葉（は）っぱを描（えが）くという美術（びじゅつ）の要素（ようそ）もあり、植物（しょくぶつ）を観察（かんさつ）するという理科（りか）の要素（ようそ）もあり、感（かん）じたことや発見（はっけん）したことを伝（つた）えたり聞（き）いたりすることで、深（ふか）い学（まな）び（アクティブラーニング）になります。身近（みぢか）な環境（かんきょう）を見（み）ていく活動（かつどう）として、子（こ）ども達（たち）の「気（き）づき」につなげる使（つか）い方（かた）の例（れい）として紹介（しょうかい）していただきました。　

　環境（かんきょう）教育（きょういく）のアクティビティには、一（ひと）つの活動（かつどう）でもさまざまな科目（かもく）が内在（ないざい）しています。科（か）目（もく）の中（なか）に環境（かんきょう）を意識（いしき）した題材（だいざい）を取（と）り入（い）れながら、環境（かんきょう）教育（きょういく）を展開（てんかい）していくことが重（じゅう）要（よう）との説明（せつめい）がなされました。
　最後（さいご）に、フードロスについてのお話（はなし）がありました。私（わたし）達（たち）が食（た）べている食物（しょくもつ）がどこから来（き）ているのか、世界（せかい）地図（ちず）を使（つか）って視覚的（しかくてき）にわかりやすくフードマイレージを学（まな）ぶ進（すす）め方（かた）を紹介（しょうかい）していただきました。

　環境（かんきょう）教育（きょういく）は、さまざまな教科（きょうか）の中（なか）に取（と）り入（い）れることができ、それは副読本（ふくどくほん）「おおさか環境（かんきょう）科（か）」のめざす人物像（じんぶつぞう）の育成（いくせい）にもつながります。このことを指導者（しどうしゃ）が意識（いしき）して子（こ）どもたちに伝（つた）えていくことが大切（たいせつ）であることを学（まな）んでいただきました。