なにわエコスタイル
【レポート】田んぼでまなぼ!~お米づくりと自然教室~ 第5回 稲からお米へ、脱穀と籾摺り
エリア:
鶴見区
2016年11月06日 日曜日

田んぼの稲も、虫も、草も、収穫したお米も、稲わらも…まるごと楽しむ自然教室。
今回もたくさんの親子連れが集まってくれました。

まずは、講師の「育みの会」さんから、田植えからお米ができるまでの流れを分りやすく教えてもらいます。
自然体験観察園では、稲を刈り取ったあと、ハサ掛けして天日干ししています。
天日で干すと、お米の栄養や甘み、うま味が増えるそう。まさに太陽の恵みですね!
でも天日干しは手間がかかるので、今は乾燥機で乾燥させることが多くなっています。

今日のメイン、脱穀についても学びます。
「脱穀」とは、収穫した稲穂からお米が入っている籾(もみ)をはがすことで、さまざまな方法があります。
昔は地面に叩きつけたり、棒で叩いたりして脱穀していましたが、時代とともに脱穀機が開発され、今では刈り取りから脱穀までを一貫して行うコンバインが使われています。
今日は、一般的な「脱穀機」、「足踏式脱穀機」、「くるりん棒」の3種類を体験します。
子どもたちもみんな真剣な表情。

3グループに分かれ、いよいよ田んぼに出発!
田んぼには10月にみんなでハサ掛けした稲が並んでいます。
おいしいお米になったかな?

まずは講師による「くるりん棒」の実演。
長い棒の先に、回転する短い棒がついています。
農家の方でも見たことがないくらい、昔ながらの道具です。
さて、どうやって使うのかな?

使い方は簡単。棒を振り回して稲穂に叩きつけます。
迫力満点!子どもたちから歓声があがります。
いろいろな作物に応用できたので、世界中で似たような道具が使われていて、ヌンチャクもこれをもとに考案されたそう。
それにしても、かなりの重労働!昔の人は大変だったんですね。

さあ、みんなで脱穀!
ハサ掛けから稲穂を降ろして、脱穀機まで運びます。
子どもたちも大きな束を胸いっぱいに抱えて、大活躍。

これが「足踏式脱穀機」。
踏板を踏むと、針金がついたドラムがぐるぐる回って、稲穂を押し付けると籾が取れます。
昭和初期に使われていたもので、よく見ると漢字が右から書いてあります。
子どものころ使っていた方もいて、「まだ動いてるんやねえ!」とびっくり顔。

「回ってるとこに触らないでね!」
エコボランティアさんと一緒に、挑戦します。
みんな初めは少し緊張していましたが、勢いよく飛び散る籾に、笑顔がひろがります。

こちらは今もよく使われている「脱穀機」。
稲穂の束を入れると、あっという間に脱穀されて、袋に籾がたまっていきます。
反対側からは、すっかり籾がなくなった稲わらがどんどん出てきて、山積みに。
足踏脱穀機と比べると、速さもきれいさも全然違います!

脱穀がおわった稲わらは、みんなで束ねて運びます。
懐かしい香りを胸いっぱいに吸い込みます。

子どもたちが、取り残した籾を小さな手で一粒ずつ取って、大事そうに渡してくれました。
その気持ちを、ずっと大事にしてくださいね。

さあ、どれくらい脱穀できたかな?
もち米(お餅や赤飯用)102.4kg、うるち米(ふだん食べているお米)95.2kgの、合計197.6kg。
みんなで頑張ったおかげで、たくさん取れました!
この籾がお米になって食卓に並ぶまでには、籾殻を落として玄米にし、さらに精米機でお米(白米)と米ぬかに分けなければなりません。

研修室に戻り、感想を発表します。
「楽しかった」「初めての体験で頑張った」「作業を通して稲のことを学べた」「子ども達にとっても貴重な体験だった」…
たくさんの嬉しい感想をいただきました。

「田んぼでまなぼ!」のテーマ通り、子どもも大人も積極的に参加し、体験を通じて学んでいただけました。
縄文時代から日本の食を支えてきたお米。
飽食の時代といわれ、食料自給率が年々低下し、食文化のグローバル化が進む現在、改めてお米とのかかわりを見つめなおす良い機会になったのではないかと思います。

主催:大阪市環境局
運営:特定非営利活動法人イー・ビーイング