なにわエコスタイル
大阪市域生き物調査体験講座 阿倍野聖天山編
エリア:
阿倍野区, 天王寺区
 カテゴリ:
環境マインドを育てる連続講座
2018年01月21日 日曜日

毎月行われいてる「大阪市域生き物調査体験講座」2月のコースは、阿倍野聖天山編です。まずは、阪堺電車の「北畠」駅に集合して、晴明丘中央公園で調査をスタートします。



すると、地元に住まれているご家族が、飛び入り参加!
お話をお聞きしていると、「香川照之の昆虫すごいぞ!」
というテレビ番組を2年前に観たことがきっかけで、
子どもさんが昆虫を大好きになったそうです。
オニヤンマを探しに、貝塚まで出かけ、
扇風機を回してホバリングに来るのを2時間も待ち続けたとか!

嬉しい飛び入り参加に、私たちも楽しく調査ができました。


さて、公園には冬でも沢山の生きものたちが棲息していました。


シキシノブは、樹木に寄生するシダ植物。
センダンの実も、沢山落ちていました。生薬としても利用されているようです。
ただ、犬は中毒を起こすようなので、注意してくださいね。
くもの繭(まゆ)も見つけました。綺麗です。

カマキリの繭(まゆ)も見つけます。
こうして、生き物は冬の間じっくりと生長しているのですね。

さあ、次は、北畠顕家とその父の北畠親房を祀る「阿部野神社」へ。
あれれ?桜の木の周りを囲う丸太の穴から、何かの昆虫が顔を出しています。

さて、何でしょうか。子どもたちも興味津々。



実は、タマムシの仲間、ウバタマムシの亡骸でした。
穴に対して体が大きくなったから出れなくなったのでしょうか?
不思議です。


お次は、何でしょうか。
これは、両方ともアオスジアゲハの蛹(さなぎ)です。
なぜ、色が違うのでしょうか?



それは、付着する先の表面温度や素材によって、色が変わるんだそうです。

神社は120年の歴史があり、街中の公園とは違い、
植生がそのまま保たれているので、市内では貴重な環境です。


北畠像の後ろには立派なクスノキがそびえたち、
「小賀玉木」という献木もありました。
この木は一円玉にデザインされている招霊(おがたま)の木といい、
天に向かい真っ直ぐ枝を伸ばすことから、
古来神霊を招く神の依り代として玉串にされたそうです。

こちらは、神社の鳥居。人が立っているところから階段になっていますが、
そこまでは、昔は海だったそうです!信じられないですね。

お昼休憩をとったあとは、住宅街を歩きました。
お次は「聖天さん」として親しまれる正圓寺に到着しました。
お迎えしてくれたのは、ミカンの木?

いえいえ。違うんです。
ミカンの木ではなく、樹木につたうキカラスウリでした。
こうして、他の樹木を活用して共生する様子からは、
生きるたくましさが感じられます。

お寺も高台に位置し、爽やかな風が通る心地よい場所でした。
樹齢何年でしょうか。立派な桜の木です。


と、ここで、参加者の方がタマムシの羽を発見してくれました。
綺麗な色ですね。みなさん、うっとりと眺めていました。



本日最終地点「聖天山公園」に着きました。
大胆に剪定されたエノキに遭遇。

幹の長さを図ると、230センチもありました。

前回は、タマムシやヒラアシキバチの抜け穴があったエノキの切り株は、
大分朽ちていました。
こうした朽木も含め、貴重な生き物の生息場所となる樹木。
大切に守っていきたいですね。

経年の変化もよく分かる生き物調査。
出会いも沢山あり、今回も有意義な機会となりました。


<主催>大阪市環境局
<運営>あだーじょ・環境事業協会共同企業体